元記事はダイヤモンド・オンラインに掲載されているコンサルタントの鈴木氏の記事らしい(ダイヤモンド・オンライン)。この記事がポーティングされてるYahoo!ニュースの媒体では、この分析をした鈴木氏に対してけっこう酷評の※が付いている(Yahoo!ニュース)。あたしは※で指摘されている通り、このアナライズは半分間違っていると思う。だが、もう半分はあっていると言えないこともないと思う。鈴木氏のこの記事による、任天堂の経営状態に対するレビューはおそらくば次の通りに要約できる。
・任天堂は今間違いなく世界規模で無双状態.Switchが売れ続けマリオの映画も高い集客性を保っている.株価も過去最高を更新するかもしれない.これは間違いなく誰もが認めるところである.
・ただし成長に陰りが見えるのも事実.2023年3月期に至っては状況が明るくない(鈴木氏が挙げる任天堂の不安定要素その1).課題の新ハードを巡っては任天堂は過去苦渋を飲んできた歴史がある.
・ポケモンやマリオのIPとしての価値は不動.むしろミッキーマウスやSWやハリポタとも十分渡り合えるランカーIPである.ただIPの広範な展開はビジネス上うまく行っているとは言えない(鈴木氏が挙げる任天堂の不安定要素その2).つまりゲームが儲かりすぎていて今後の見通しが明確ではない.
・任天堂のゲームで販売数として億売れるタイトルはない.LoLやCoDといった億売れるタイトルとは無縁である(任天堂の不安定要素その3).マルチプラットフォーム展開できず基本プレイ無料でもないタイトルが多い.
まぁ、鈴木氏が挙げている【任天堂の成長上限の問題】を端的にまとめてみるとこんな感じか。たしかに※にある批判の通り、鈴木氏が本当にガチでゲーム好きで、かつ、ガチでゲームに詳しいライターではないことはよくわかる。例えば、任天堂の不安定要素その3の部分、ここは明らかにおかしいことを言っているとあたしも思う。なぜだろうか?ちょっと長くなるけど※の紹介も兼ねて説明しよう。