「Lies of P」はなぜ数多あるソウルライクの中で神ゲーに属するのか? | ゲヲログ2.0

「Lies of P」はなぜ数多あるソウルライクの中で神ゲーに属するのか?



9月発売迫る期待のソウルライク「Lies of P」。ソウルライクが群雄割拠で新規参入も目新しくはない今日この頃、なぜこのIPは神ゲーなのか?簡単だと思うんですよ。理由はね。

独自の世界観でソウルライクを解釈出来ている

ソウルライクっていうと某SF系のソウルライク(ありていに言うと「The Surge」)を思い起こす方も多いと思うんですよ。たしかにどのソウルライクもこの点だけはよくわかっている。それは上述のSF-3Dソウルライクのみならず、どんな3Dソウルライクでも2Dソウルライクでも同じです。例えば、「Salt and Sanctuary」だってわかってるでしょ。オリジナルのコピー品になってしまうまいとする姿勢だよね。独自の解釈で世界観を構築しないと、『なんだ、これダクソのパクリやんwww』って思われちゃうでしょ。そうでは駄目ですってことはわかっているからこそ、世界観をオリジナルな印象付けで解釈しもうた作品が多い。これは当然、ソウルライクを作るうえ、押さえておかなければならないポイントでしょう。

特にその世界観を彩るデザインが秀逸

ですが、「Lies of P」はその世界観のデザインが秀逸過ぎて、『ああ、こりゃもうひとつの別世界のダクソそのものだな』って思わされるぐらいすごいんですよ。パクリとかそういう次元を超えている。ピノキオの世界をリバースさせて、人形のワールドを汲み入れているっていうのはすごく面白い試みです。ソウルライクの世界観に共通するのは、『多くを語らずして何かを語る』ということに違いない。だから”フロム脳”なんていう想像力の言葉も生まれたわけで。「Lies of P」の場合、その水準に、レベル超高くお高く止まりすぎている。「The Surge」どころか、あれを優に凌ぐソウルライクの世界観構築の次元に達していて、「Salt and Sanctuary」の次元も優に超えてる。こりゃもう「ENDER LILIES」以上のレベルですよ。世界観の彩り方が、『これこういう世界があります、すごいだろ』ってごく自然体にプレイヤーに教えちゃう。『語り掛けるどころか、語り掛ける必要もない』わけだよ。繰り返すけど、これは『もうひとつのダクソの世界線』そのものなのです。

レベルデザインも神レベルのバランス

これはね、絶対に書いておきたいです。例えば、ダクソってセーブポイントとか沸きポイントってのが絶妙なバランスだったやん?ここしかないっていうセーブポイントで、篝火だってなんだって、敵が沸いてくるポイントだってなんだって、絶妙に設計されてたじゃないっすか。だからリプレイ性が高くて、『こここうしたらいいんじゃないかな?』『こうしたらもうちょい楽しめそう』『こう工夫すりゃまだ戦えるな』とか創意工夫に満ち満ち溢れて楽しみながら遊べたやん。これがレベルデザインの力ね。この点、「The Surge」はぶっちゃけ、最悪でした。ホンマに最悪w。全てはレベルデザインがダメだからですよ。世界観構築デザイン構築は良くてもレベルデザインがあれは最悪でした。だから、『ああ、またここからかよ…』『また、ここ凌がなきゃならんのか…』って幻滅するタイミングが多すぎて、つまらないんですよ。セーブポイントも駄目、敵の沸きポイントも駄目ならば、マップの特性もまったくもって理不尽、その結果リプレイ性の悪さに拍車かかってしまっている。リプレイ性の楽しみがないんですよね、あのSFソウルライクは。でも「Lies of P」はレベルデザインが秀逸でありつつ、リプレイ性の面でも特筆すべき良い点がある。作ってんの韓国メーカだっけ?マジでこれはすごいことですよ。

ソウル稼ぎができる

地味ですが、このポイントも忘れられません。ボス戦で負けりゃソウルはしっかりボス前に落ちるし、セーブすればその時点で敵は全員復活。つまり、ソウル稼ぎができる。これは確かに「ダークソウルⅡ」でそうであったように、”賛否両論な点”でしょうけど…あたしらは興味深くプレイ出来てます。ソウル稼ぎができるか否かというと、できるほうが敷居は各段に低い。レベルアップが出来て、初心者お断りってことがないんです。だから、ソウルライクの根幹を見ていくと、初心者向きのソウル稼ぎが出来た方が良い。たしかにハードコアなゲーマはダクソⅡのソウル稼ぎができぬシステムの方であった方が良い、という方も幾ばくか多いことでしょうね。でもあえて「Lies of P」はその点を譲らなかった。新参も参入しやすい形に仕上げてくれそうです。ダクソⅡはちょっとレベル高すぎんだよね。IPの二作目としては傑作なんだろうけど、Ⅲになってシステム的にはソウル稼ぎができるものに戻ったじゃない?だからその点も踏まえて、まずは「Lies of P」だってそう設計したんだと思う。『敷居は低め・かつ・難易度は高く』、ってね。


まぁ、最初に書いたとおりだね。神ゲーである理由は簡単です。ごく簡単なのです…