【森喜朗を”いまさら”無理やり擁護してみるテスト】『女が参加する会議は長くなる』ことがなぜ即決で悪なのか? | ゲヲログ2.0

【森喜朗を”いまさら”無理やり擁護してみるテスト】『女が参加する会議は長くなる』ことがなぜ即決で悪なのか?



森喜朗会長は100%間違い「本当は女より男のほうがベラベラしゃべる」世界中の研究で証明済 男は権力を持つほど話が長くなる | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

あれま、さすがプレジデントさん。いつものお粗末記事ですね。いかにもコミュニケーションの専門家が言っている”雰囲気だけ”の記事ですよ、コレ。あたしに言わせれば、森の言っていることはおかしいことじゃないですよ。というのも、この手の発言の問題ってね、多段的に解釈できるんですよ。切り取ったり、原文を大きく読んでみたりと取る側のスパンの問題でもある。でね、問題ってのはこの手の切り取られたゴシップニュースを見るだけで、森が良いか悪いかを判別しているあたしらのほうです。コアな問題ってこういうところなんだよね。これわかってないよね、プレジデントって、それもいっつも。東洋経済とは格が違うわ、マジで。ジャーナリズムの欠片もないこんな記事、ホンマのシャチョーさんはこんなお粗末な記事を真に受けないでしょう。

これは、厳密に言えば池田信夫の言っていることが正しい。さらに言わせてもらうけど、所謂この手の”森発言”を重く問題に受け取っている方にとってそのものの悪があるとすれば、『女が入ると会議が長くなる=悪』という先入観だけで受け取っていることなんですよ。会議が長くなる=悪っていうのは間違っている認識なんだよね。つまり、女が会議に入って長くなる=悪、かのようにとらえている方多くないですかっていうことなんですよ。女性が会議に入って会議自体が長くなることが果たして良いのだろうか?悪いのだろうか?つまり、女性が会議に入って会議が長くなることと、会議が長引くことが良いか悪いかということとは別問題なんですよ。プレジデントは客観的な学術的研究成果を引き合いに出して、男のほうが会議を長くすることは立証されているといっているがこれもナンセンスな結論。逆を示して本質の的逃してどうすんだよw

例えば、我が社の会議に女性が新たに入ったとする。そして、その会議の長さが短くなったしよう、あるいは長くなったとしよう。んで、どうしたの?っていうわけよ。会議が短くなったのは、会議自体の質が上がったからかもしれないし、会議の意思決定が速くなったからかもしれない。あるいは逆に会議の質が下がり、意思決定が迅速すぎたがゆえ問題が生じる可能性を呈したのかもしれないじゃないか。はたまた、会議が長くなったとして、長くなったのは熟議が出来ているがためその結論に至ったのかもしれない。意思決定は遅くなったものの、良い決定ができるための濃密な会議になったのかもしれないじゃないか。つまり、逆もありけりなんだよね。この程度の論理の違いは今時小学生でもわかること。

繰り返すが、会議が長くなる=悪と捉えていること自体が悪いという見方もできる。なぜかというと、それは会議が長くなる=良いという結実を呼び込む可能性もあるからだ。それを端的に、男があるいは女が、とは言えない。この問題は結果論だから、会議の良し悪しと会議の長さ・短さを短絡的につなげていることは間違いなんだよ。んだから、認識のずれが生じるわけだよ。本当は、会議の良し悪しを決定する要因は、主催する態度や主催の質の問題かもしれないし、各会議人の参加率の問題なのかもしれない。男女比だけの問題じゃない。これが統計の粗という面で社会の表層に出てくるときもあるでしょう。問題なのはコトの本質を得ているかどうかであり、そのコトの枝葉を取り繕って、なんらかの意見が妥当だ、と声高に主張することではないんですよ。

プレジデントってさ、ほんと読者をその気にさせる、空気読んじゃってるだけの記事書くこと多いよね。これがコミュニケーションの専門家の意見だっていうんだからお粗末なものです。あたしは、日本人がこうしたことで槍玉に上げられ馬鹿にされても一向に問題だとは思わん。我々の意見が素晴らしいから外人が妬んでいるだけかもしれないし、その逆かもしれない。海外で是だからといって、国内でも是だとは限らない。あるいは海外で否だから、国内でも否だとは限らないじゃないか。その背後には文化的なものや体験的なものの違いが、間違いなくあるのだ。プレジデントの原記事者の多くは、これを機にもっと考え方を改めてください。

いずれにしたって、森がこういう発言をしたのは、議の長としては問題だと思う。なぜかというと李下に冠を正しているから。あえて、問題を呼び込むようなことは言うべきじゃないよねっていうだけのこと。そもそも、こんなくだらないことは大騒ぎするような問題じゃあない。もっと生産的な話をしようよ、オンライン上とはいえ。