傑作家庭農耕運営ゲーム「Stardew Valley」誕生秘話 | ゲヲログ2.0

傑作家庭農耕運営ゲーム「Stardew Valley」誕生秘話



非常に勤勉で何よりイケメンでもあるエリックさん。そのゲーム開発に対する情熱はだれにも負けないものがある。彼自身のゲーム開発哲学が表れているインタビューは以下のGamesutraの引用リンクページよりたどり着くことができる。

“Looking back, I think the development was characterized by phases of insane productivity followed by phases where I hardly worked at all,” says Barone. “I’m not sure if there was any technique to it or if it was just a quirk of my brain chemistry. I did always have a ridiculous amount of faith in myself and in the game, and yet I knew that I was still a nobody and the only way I could change that was to work super hard.”

※冒頭の画像および引用英文ともにGamasutra – The 4 years of self-imposed crunch that went into Stardew Valleyより引じさせていただきました。

今回は「牧場物語」やその他もろもろの日本語圏のゲームから多大な影響受けた家庭農耕運営ゲーム「Stardew Valley」の制作秘話をご紹介しゅる。もう4亀で奥谷さんが言っていってっけど、これってConcernedApe(以下猿と表記)所属の個人デヴェロッパのエリック・バロン(Eric Barone)の作ったゲームなんだ。猿はパブリッシングはChucklefish Games(以下魚と表記)に任せているけど、たぶん個人的な経営のため(十数名しか人員はいないらしい…)一体型の経営だと思われる。ロンドンの中小企業の一介が世界に向けて大ヒットするゲームを連発し、ゲーム業界を席巻しているのじゃ。

エリックはワシントン大学タコマ校で教育を受けて、コンピューターサイエンスの学士号を取得するもよい職業を得られずに(おそらくリーマンショックあたりだと時期的に思われる)、シアトルのパラマウント映画館で働きだした。エリック自身このゲームを作ることでスキルを磨いて今後のキャリアにつなげようとする意図があったらし。そこで彼のアイデアがひらめきだすわけで、これが「牧場物語」「ルーンファクトリー」「マインクラフト」とかの精神的ミクスチャ後継作品だったという。要するに2Dで自由度の高いユーザーライクの農業シミュってのは意外と現代的な解釈での元はなかった。だから続編を自分で作ろう!ということになり、音楽からなにからなにまで自前で作っていった。 

本来XBインディー系のゲームとしてのリリースを期待していたが、そのうちにSteamに目を付けられて、PCでローンチしないかとの方向へ。RadditやTwitterでフィードバックを得る中、本家魚の設立者であるフィン・ブライス(Finn Brice)の目にもとまることに。結果エリックは「4年間ひとりで1日10時間働き」このゲームの最初期のバージョンを作り上げた。すんげー努力、この辺りはちょうど日本のコミュニティーでもこのタイトルが注目作とされはじめているときだと思われる。そういえば、開発速度尋常じゃなかったもんな…。プログラミング言語はC言語系であったらしく、XNAの技術背景もあった。そのうちにSteamアーリーアクセスを経て、いくつものOS/機種にポーティングされるようになった。 

スナエリとかアセットコルサでも知られる、イタリアミラノに本拠地(HQ)を置くゲームパブリッシャ505 Gamesの目に留まってからさらにセールスの見込みは急激に上がっていったが、それ以前のインディータイトルとしてのリリース時期に2週間で40万本の脅威のセールスを達成、メタスコアも80台とかなり高く日本ユーザも知る通りレセプションは極めて良好になっている。エリックとしては素早い攻略が必要だった過去の相対するゲーム作品とは決別、独自要素もまたゲームデザインにいれている、そう発言しているやしこんゲームタイトルがコピー品ではなく、オリジナリティあふれるゲーム作品であることに疑念の余地はないね。例えばゲーム内で飼育する家畜が死ぬことはなく、畜産品の生産が止まるだけ、とかそういうフレンドリーなゲームを目指したいとの意向らしい。

これが第二のテラリアブームのごとく旋風を巻き起こすのは国内でも必至。Isaacの人と同じで、別にベンチャーキャピタルの支援なんてこの業界で受ける必要ない。キャピタリストは損益調査とかそういうものばかり。ソフトウェアはアイデア勝負でもいけるし世界に打って出られるのが素晴らしいところ。エリックをはじめとして彼らは独立系の会社として一獲千金を獲得、見事にアメリカンドリームを体現することになったわけだ。ここまでが簡潔なこのゲームの登場の背景。 

(;∀;)<まず、努力型の性格に感動した!これからもご活躍に期待したい。