「Path of the Abyss」は間違いなく世界に通用するタイトルだ(リテイク)

すずきすずぞうの作るダンジョンクロウルRPG「Path of the Abyss」…適宜同氏による開発報告がTweetで上がってきているが、私見ではこのタイトルは作品の制作の姿勢からして間違いなく世界に通用するタイトルだと思う。EAで発売開始する予定で、その発売日は2023/12/22(EA脱出後も価格は変わらん、とな)。日本語の他、英語にもいずれ対応するようだからグローバルな評価を受けるだろう。そしてSteamレビューにおいて、本作はおそらく絶賛されることだろう。

ゲーム「Path of the Abyss」は、すずきすずぞうがデヴェロッピング・パブリッシング双方を個人担当するダンジョンクロウルRPGである(音楽:hasu)。極力無駄を排除しシンプルに、だが、かつ、奥深くゲームを作りこむことに成功するであろうIPのようにあたしは感じている。”PotA”は、ダンジョンクロウルとしてはお決まりのキャラクタービルドの多様性を実現したうえで、さらに隊列というコマンド組み込み型のシステムを新規実装しているという特徴点を持つゲームらしい。一番目を惹くのは、モノクロペン画で描かれた丁寧なグラフィックデザインだ(動画見りゃ一目瞭然ですが…)。

かつて、ルイス・ボルヘスは、文学を造る最善の方法は『そこにあたかも作品があるかのように書いてしまうことだ』という名言を残した。すずきが同じように考えたかどうかはわからんが、これを元手にゲームを作ることができないだろうか?というアイデアに一番適っているタイトルなように思えてならない。だから、効率性を重視、ストーリー面でも極力無駄を排除しシンプルなものになっている。前述したようにグラフィカルなデザイン面でもそうだ。あまつさえ、ゲームルールもそうだろう。

長大な作品を物するのは、数分で語りつくせる着想を五百ページにわたって展開するのは、労のみ多くて功少ない狂気の沙汰である。よりましな方法は、それらの書物がすでに存在すると見せかけて、要約や注釈を差し出すことだ。

伝奇集 – Wikipediaより引用.

一番理に適っているゲーム制作の哲学は、【ゲームの歴史】がダークソウルに始まりエルデンリングに終わるよう、あたかもそこにゲームがあるかのように表現し、あとはプレイヤーの考え方に、古典的に委ねてしまう方法が一番要領が良い。同じ意味において、集英社がこのIPに目を付けていることは、日本のメタ-ゲーム会社にしては珍しく効率のよいやり方と言えるはずだ。

Pに文芸的想像を委ねる…その意味において『フロム脳』はこの”PotA”に受け継がれたんよな。