【Steamゲームレビュー】「Card Shark」~THE・イカサマ・メシツカイ | ゲヲログ2.0

【Steamゲームレビュー】「Card Shark」~THE・イカサマ・メシツカイ

ゲームの概要紹介

ゲーム「Card Shark」は、ポイントアンドクリックのシステムを持つ、イカサマアドベンチャータイトルだ。プレイヤーは下流メシツカイとなり、イカサマを武器に、騙しのプロ・サンジェルマン伯爵と手を組み、賭け事で大金を狙う。カードを活用したイカサマの手法が逐一解説され、そのスキームに沿ってイカサマを実行する。これだけのゲームだが、このアドベンチャータイトルには偽証自体を偽らんとする、騙しに生きる人生がダイナミックに表現される冒険譚がある。

酒場の女主人とは仲が悪い.伯爵と手を組みイカサマで成り上がる道を選ぶこととなる.
伯爵と『騙し』との出会い

サンジェルマン伯爵、という人物は実在する人物、かつ伝説の中で生きている人物ともいえる。この人物に対してはWikipediaに詳しいので、解説の場を譲るが、簡単に紹介すると、世界の動乱のさなか・その場に何回か見受けられている…という都市伝説の人物だ。おそらくこのゲームの作者もそこに着想を得てこの人物を描いているのだろう。

メシツカイの自分は、ある日伯爵と酒場で居合わせる。イカサマを学び、騙し・騙されることをうまく利用し、悪行を暴露されずに大金をゲットすることが目標だ。カードのイカサマは、決してアクションゲームらしくプレイできるものではない。あくまでアドベンチャー系に属するゲームである。だが、表現多彩に・ダイナミックに騙しのお話が描かれるので、アドベンチャーなのに従来のアドベンチャーとはまったく違った”動きのある表情”がゲーム表面に浮かび上がる。

まずは単純な盗み見イカサマから入る.これからイカサマのレベルは格段に上がっていく.

具体的には、カードの盗み見から始まり、挿げ替え・チェッキング・シーケンスと多彩なカードトリックを徹底的に教え込まれる。なるほど、こういったトリックなのか!と思わされるシーン多数あり。騙しの世界において、成金王へと成り上がるも浮浪者と成り下がるも、すべてはあなた自身の(悪い意味での)技量・手技・暗記/読心力次第だ。

ステップ・バイ・ステップ、カード・プラグマティズム

”動きのある表情”…と単にいっても象徴的な話だ。小奇麗にまとまったグラフィック・サンジェルマン伯爵との良く出来たかけあい・イカサマの暗記シーン・そして、なんといっても騙しの世界で生きる自分が主人公になるワクワク感…『子供には見せられないような』ショッキングなゲーム体験ができる、そうした中で体現できる感覚なのだ。トランプカードの世界は騙しの世界…少なくともこのゲームに限って言えばそれがすべてである。”知識の悪用”、このゲームの場合、カードというツールはそれのみに駆使される道具に過ぎない。

イカサマトリックが詳しく解説されるだけに公式も”推奨”はしていないw.
物語の行方

賭け事をしかけながらも悪行を生業にするだけに、常に危険と隣り合わせである。そして、それが人間の善悪というコントラストに照らされて表現されるので、(繰り返すように…)アドベンチャーゲームに属するのに、そのまったり感がほぼ無きものである。「Myst」などのようにADVゆえのADVたるゲームではない。つまり、動きに敏感で、あるひとつの小説の世界を紐解くようにストーリが進むので、飽きの来ない工夫にあふれているのだ。

イカサマ自体バレないようにタイミングも見計らう必要がある.時に拳銃を突き付けられることも.

さて、騙しの物語の行方はどうなるのだろうか?発売日6/2には有力なストリーマの配信があることは間違いないだろう。それぐらいゲーム実況にも適しているタイトルになっている。IGFのアワードを多数とっているだけある、革新的な試みのあるゲームに仕上がった一作だ!

※画像はゲーム「Card Shark」より引用.