
【勝手にTYPE-MOON勉強会】対談~藤島康介&奈須きのこ・武内崇を書籍から読み解く
「Fate」の原案者である奈須氏・武内氏を読み解くためにはその背後にある考え方を探らないといけない。いかんせん、同人時代から続く彼らの独自のコミュニティーは一次資料、つまりソースに欠ける面が大きい。よって前回は、その情報を補うためにTYPE-MOONという彼らのサークル・ブランドを読み解くことから始めた。 だが、それだけではクリエイターとして、ブランドの考え方の応用性までを...
「Fate」の原案者である奈須氏・武内氏を読み解くためにはその背後にある考え方を探らないといけない。いかんせん、同人時代から続く彼らの独自のコミュニティーは一次資料、つまりソースに欠ける面が大きい。よって前回は、その情報を補うためにTYPE-MOONという彼らのサークル・ブランドを読み解くことから始めた。 だが、それだけではクリエイターとして、ブランドの考え方の応用性までを...
記事の要約:結論から言うと、新会社の人事や情報発信をつぶさに見る限り、関連各社の経緯を巡るガバナンス・内部統制の問題だと思われる。 ファミ通.comの記事によれば、ディライトワークスから「Fate/Grand Order」の開発・運営チームもとい同社ゲーム事業が、ラセングルに移管され独立、その上で、アニプレックスがその株式を100%買い子会社になった、と確かにある(ファミ通.com)。この...
記事の要約:ネタバレ/スポイラー含む”ゲーム配信時代”が到来した今、それを超える魅力あるコンテンツ性持つタイトルを世に出すのは極めて難しい。RPG「OMORI」はそれを達成したが、VN「月姫」リメイクバージョンでさえそれは達成できなかった。ゆえに今後、VNの分野でそれ(『”ゲーム配信時代”を踏まえたより魅力あるエンターテインメントコンテンツ』)を達成するタイトルが現れたならば、それは画期的なイノ...
ハナシの始まり 本書は新書としてはけっこう良く出来ている。けど、内容として見るところといえば、(それは軌跡を追ったジャーナリスティックな書籍であるからしてから仕方の内面があるとはいえ)”月姫の魅力”ぐらいで、あとは事実確認がすごく多い。その”月姫の魅力”として挙がっている三点に絞って本書を紐解いてみよう。原著⇓コレね 本書が「月姫」について評論している三点 ①『二つの世...
ハナシの始まり 少年時代からずっとSF・ミステリーファンだったという奈須氏。Wikipediaのこのおかたの記事は趣味嗜好・好きな小説の傾向とかばかりで、その来歴に関して、特に同人時代初期の頃の解説がほとんどない(Wikipedia)。だから勝手にインタビュー記事をまとめ、あたしなりの解説を試みる。原著はこれ☟。 要約 子供の頃は漫画とか映画とかにふれる日常、兄弟にオタ...
いまや劇場版の興行収入が後期三部作だけで50億円の興行収入を突破した「Fate」シリーズ(劇場版「Fate/stay night」)。スマホ版ゲーム 「Fate/Grand Order」 もプレイヤー支出額が30億ドル(!)を超し、名実ともに日本を代表する現代の巨大経済圏を構築するコンテンツになった(Sensor Tower)。そんな偉大なIP、原作ゲームはエロゲーだった? 結論から言いま...
「TYPE-MOON」ブランド下で発売されたコンシューマ用伝奇アドベンチャーゲーム「月姫 -A piece of blue glass moon-」の出荷本数が24万本を超したという。これはADVゲームとしては異例の大ヒットと言える快挙だ。月姫公式Twitterでは、奈須氏のお礼メッセージと共にその旨を伝えている。 【#月姫 累計セールス24万本突破】『月姫 -A piece of blu...
現在、有限会社ってのは会社法の改正により作れなくなっている。ノーツの設立は2001年...(UNISONAS)。2006年の法改正で有限会社が設立できなくなって、当時の有限会社は特例有限会社として機能を存置している。となると、代表作「月姫」で知られるゲーム会社ノーツも特例有限会社だ(厳密に言えば法改正を受けて株式会社に転化してもよかったがそうはしなかった)。 法改正後も特例有限会社は有限会...