「TYPE-MOON」ブランド下で発売されたコンシューマ用伝奇アドベンチャーゲーム「月姫 -A piece of blue glass moon-」の出荷本数が24万本を超したという。これはADVゲームとしては異例の大ヒットと言える快挙だ。月姫公式Twitterでは、奈須氏のお礼メッセージと共にその旨を伝えている。
【#月姫 累計セールス24万本突破】
— 【公式】月姫 (@TM_TSUKIHIME) September 24, 2021
『月姫 -A piece of blue glass moon-』(PlayStation 4・Nintendo Switch)の出荷・ダウンロード販売の累計本数が24万本を突破しました。手に取っていただいた皆様へ、御礼申し上げます。
奈須きのこさんより、皆様への御礼メッセージをお届けいたします。#TYPEMOON pic.twitter.com/itAPrXGNhf
このゲームソフトは、実はプレイ動画配信は一切禁止であり、ネタバレ部分も発売後二週間は伏せてもらうという”御触れ”がしっかりと出ている(TYPE-MOON)。なぜ、このような”御触れ”は存在するのだろうか?
前も言ったが、これはその根本にある「TYPE-MOON」というブランドならではの考え方ゆえのルールであるのは間違いない。法的に著作権をブランドや関連企業が持つのは自明だから、基本的なルールを設ける権利が彼らにあるのは当たり前と言えば当たり前だが、そもそもこの方法をとるのは、コンテンツを売る産業故の性(さが)というものだ。
同ブランドは真っ向勝負のコンテンツ産業なので、株価や投機的なアイデアに基づいて儲けられるわけではない。世界に君臨する大企業を目指すのであれば、Appleやソフトバンクのように記者会見を多く開いて、投機的アピールを血気盛んにするのが当然の流行りのやり方なんだろうが、「TYPE-MOON」ブランドの運営者たちはそこには興味がないのだ。以前の投稿で純もいうようにノーツは未だに有限会社だ。もし彼らが投機で儲けることを目指すのであれば、既にとっくの当に株式会社に会社法人を移行させているはずだ。そのほうが経営陣も社員も享受できる資産が格段に増えるのは間違いないのにそうはしていない。せいぜい社員が20名下る程度いるだけだろう。