【連載:ローグライト探訪記】「Evil Wizard」~珍しくなくなった”悪役主人公”というプロットを踏襲した一作 | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】「Evil Wizard」~珍しくなくなった”悪役主人公”というプロットを踏襲した一作



悪役が主人公という”新しい時間軸”の設定を盛り込んだゲームは珍しくない時代になった。

例えば、「Dungeon Keeper」の思想・系譜に基づく「War for the Overworld」だってそうだし、ここでも散々攻略記事を上げてきた「Skul: The Hero Slayer」(未だにクリアまで行っておらぬ…)もそうだ。前者はダンジョン経営シミュで、後者はローグライトACT、ゲヲログ2.0の読者ならばご存じの通り。無論これは端的な例に過ぎない、これ以上の数の”悪役主人公モノ”が、Steam上でリリースされてきている。今回スポットライトを当てる「Evil Wizard」もその内の一作である。

「Evil Wizard」のストーリー・プロットは「Skul: The Hero Slayer」のそれと酷似している。黒魔術師は英雄たちとの戦争に負け、悪の軍団は英雄たちの手による殺戮に会う☞黒魔術師の生き残りが孤軍奮闘し復讐のための再戦をする…というお決まりの流れだ。今、かつて挑まれ敗れた英雄たちから、居城を取り戻す戦いの狼煙が上がる…”英雄の勝利で終わったはずの歴史”は、生き残ったボス=黒魔術士の反旗によりまだまだ続いていく、というわけだネ。

このゲームは、メトロイドヴァニアの影響があることが明言されている。いわばゲームで辿る√取りが多数用意されていて、探索要素が強いゲームになる、というのだ。また、黒魔術士を主人公としているだけあって、属性のついた魔法を活用できるという。炎・氷・真空・雷・大地の各々の力を使って、相対する敵の弱点を突くのだ。また、ローグライトACTだから当然キャラの強化システムがある。強力でユニークなボスとの戦いに臨み、攻略パターンを探索していく要素がSteamストア上でのアピール文から伺える。

開発:Rubber Duck Games パブリッシング:E-Home Entertainment Development Company リリースは本記事が出稿されている現時点から大体あと二週間後ぐらい、Steam表記時間で5/25と迫ってきている。それにしてもこの黒魔術士、かつての悪の大玉な割に、けっこう可愛らしいデザインである。