なぜSFCのカードリッジゲームソフトは高かったのか? | ゲヲログ2.0

なぜSFCのカードリッジゲームソフトは高かったのか?



お題『SFCのカードリッジ型ソフトはなぜ高かったのか?』

驚いたんですよ、あたしも。一昔前(とはいっても10年ほど前)、は「スパメト」が露店で100円とかで売られてた時代がある(父親に100円で買ってもらった覚えがある)。SFCのカードリッジですよ。これが今、高騰してるんだってね。なんでも美品だと数万するらしいです(ソース)。情報によれば、定価が10780円(ソース)。つまり、もともと高価だったものが、激安になった時代があって、最近になって高騰している…という流れなようです。最近、高騰しているっていう部分、こっちは置いておいて。なぜかつて「スパメト」が10780円もしたのか?というのが謎だったのでちょっと調査してみました。

三つの理由

これについてはね、例によって、質問サイトで一番いい回答が得られています。

①工程がかなり手間かかっていた時期がある。これが当時のSFCソフトカードリッジのインフレーションの理由なようです。カードリッジというハードを取り扱う業界ですから、CDみたいにプレスして量産はできなかった。おそらくですが、工員が手で作ってたってわけですね。んだもんで、基本調達コストがかなり高かった。これがまず第一の理由(ソース)。

②任天堂のライセンス料金の問題があったため。SFC時代、任天堂がゲームの急先鋒・スタンダードだった時代は任天堂のライセンス料金が幅を利かせていた、とのこと。一本のソフト当たり、3000円ものライセンス料金を取ってたので、ここが基本価格に響き高価になっていた、というわけですね(ソース)。

③これはひとつ前の項と重なる点があるけど、任天堂の殿様商売がすごく強かった頃があって、ゲーム業界で独り勝ちしていた時期がある。そのため、多くのゲーム関係者が任天堂の敷くゲームソフトの販売体制に従わなければならない時代があったんだそうです。そのため、デファクトスタンダード的に物事を取り仕切っていた任天堂のソフト料金稼ぎの体制が大家となっていた時期がゲームソフトが高かった時期と重なるとのことです(ソース)。

任天堂の凋落

そしてその後、SFCソフトカードリッジのような高い価格での流通販路はかなり厳しい状況になる。というのも媒体にCDというものを採用したPSが台頭してきます。これで①のカウンターパンチはできました。工程が楽になって、量産体制が敷けるようになった。単価に響く要素は排除できたんですね。これが当時のSONYの目の付け所の凄いところです(おそらく、久夛良木健による”SONY-PS王朝時代”ですね)。

②についてはどうか?もちろん任天堂の独り勝ちはPSの登場とともに終わったので、PSシリーズによるソフトの価格崩壊が合理的にできた。SONYゲーム機事業の最盛期ですね。ひとつのソフトによって価格を吊り上げるような純ハードみたいな戦略が、任天堂としてもとりにくくなったわけです。ライセンスも任天堂の独り勝ちによって吊り上げられることがなくなったんですね。

そして、③ともこれはつながります。任天堂はデファクトスタンダードをSONY-PSに渡してしまったので、別の戦略をとらざるを得なくなった。その折にMS-Xbox陣営がゲーム機事業の参戦があったわけです(ビル・ゲイツによる”第三軸ゲーム機時代”の到来)。ここに至って、任天堂は方針を転換しなければならなくなった。つまり、デファクトとして独占・寡占的なシェアを失った任天堂は苦境に立たされる。ゲーム機の”総取り”体制がここに至って競争市場によって淘汰されちゃったんですね。

任天堂の再興

そして、任天堂はSONYやMSといった競合と戦う姿勢を見せ始めます。競争性を保ちながらハード・ソフトの両面でこれら”王者”と競わなければならなくなった。その際に出したハードが言わずと知れた画期的なハードウェアWiiでした。その後継機だったWiiUは失敗に終わったものの、DSの大成功、さらに任天堂の暗黒時代・凋落を経てのSwitchの大大大成功は言わずと知れています(残念ながら若くして亡くなられましたが”岩田の改革”としてこれは世に知られています)。

まとめ

…ということで、かつて任天堂が時代の最先端を行っていたころがある。これに端を発したカードリッジゲームソフトインフレーションの時代があったということは事実なようです。これに一石を投じたのがSONYであり、さらにMSであった。それをはねのけてイノベーティブな経営に舵を切った任天堂は今日に至るまで、世界のゲーム業界で輝きを放っている…という流れ・フローが見て取れたと思います。今後、ゲーム業界の大変革がどう各ハード・ソフトの混合会社にイフェクトするかということは慎重に目を張っていく必要性があるような気は致しますね!