TBS(ターンベースストラテジー)が”オワコン”化した単純な理由 | ゲヲログ2.0

TBS(ターンベースストラテジー)が”オワコン”化した単純な理由



あたしも「Jagged Alliance」IPの出来の良さには、昔っからほとほと感心したものよ。プレアジとかで化石ともいわれたXB1・CS機版のこのタイトルをヌシッと発掘しては、コツコツとやっていた経験があるわけ。んで、この手のゲームってさー、やっぱ、かな~りムズカシイ状況に置かれてると思うのよ。

やっぱJAに近いのはMimimi Gamesのタイトルよね、どう考えても。でもね「Desperados III」に代表されるように、Mimimiの類のゲームってば、クリアまでの最適化・ルート取りがかなり線形に近いんだよね。決まりきってて、最適に動ければ大体はクリアできちゃう。だから【攻略情報の追跡】に徹しちゃうんだよね。追跡してりゃマスターできるっていう。だからこそ、だけど、リアルタイムなのにリアル性がなくて、むしろシミュレーション化一辺倒になってしまっているタイトルだと思う。全体としてのバランスはいいんだけど、それゆえに、攻略情報の通りに動けば、ロードも駆使すれば、誰でもクリアできちゃうわけだよ。だからダイスの目・ダイスクロールの確率分布みたいな、不確実な未来に賭けてゲームを楽しむ…っていう本来あるべき形のゲームエンターテインメントではないんだよねMimimiのタイトルは。今後リリースされる予定ある同社による「Shadow Gambit: The Cursed Crew」でさえ内実は同じだと思うよ。ぶっちゃけあんまりいい評判は得られんと思うこの流れで開発を続ける限りは。

言ってしまえば、悩みのタネは「XCOM」だっておんなじことなんだよね。数年の時を経てIP更改されて続編が出たわけじゃん、このIPも。本編の出来はまぁまぁ良かったと思うよ。でも絶賛されてるわけじゃない。例えば、基地システムが改悪されたとか、だからこそ、「Xenonauts 2」にクラファンであれだけのカネが集まるんだと思う。また、DLCによるスピンオフの一連の動きだって評判ははっきり言ってかなり悪い。「XCOM」という傑作IPでさえ、この状況に苦しんでるわけだ。なかなか打開策が持てないジャンルなんだよね、このタクティカルシミュレーションというジャンルは。いわば、【リアルタイムシミュレーションの墓場】に準じて、ターンベースも含めたシミュレーションタイトルは今まさに息絶えようとしているジャンルなんだと思う。

だからこそ、「Company of Heroes 3」はああいう改善点を多く設けた新規IPに近い売り出し方なんだよね。大局観をRTSというジャンルに運び込んで、まぁ、「Total War」に近い形に改善しようとしているわけだ。古来からの伝統的RTSはe-Sportsシーンのみならず、もうジャンルとして死んだのかもしれないって、どーしても思っちゃうんだよね。

思うに、このタクティカルシミュ・タクティカルストラテジー特有の解決策はひとつしかないんだよね。ダイスクロール性を増やす、選択肢を増やす…そうして、最適化された攻略ルートからなんとしても脱却しようとする、っていう姿勢が無難な解決策じゃあないかな。