ここに来てさらに面白くなってきた傑作ADV「To The Moon」のIPとしての動向 | ゲヲログ2.0

ここに来てさらに面白くなってきた傑作ADV「To The Moon」のIPとしての動向



アニメ化プロジェクトが大規模予算の下、ベールに包まれながら進んでいることでも有名な、傑作ADV「To The Moon」だが、その開発元Freebird Games公式ウェブサイトを再構築しているようだ。ウェブサイトでは、IPの強みを活かし、関連グッズ販売に至るまで展開されていて「OMORI」「UNDERTALE」「DELTARUNE」といったゲーム史に残る最高傑作と並び比肩しうるIPの行方は、ここに来てさらに面白くなってきた。「君の名は。」を超える予算がつけられて進められているアニメ化に関しては、AUTOMATONの過去記事にめがっさ詳しいのでぜひ参照されたい。できれば拙著も。

このスタジオの表の顔であり、開発を手掛けるKan Gaoはカナダのゲームデザイナー。個人デヴェロッピングでも、世界に名を馳せる最強のIPのうちのひとつを、見事に作れることを証明した傑人というのがあたしの中での評価だ。これまでにシリーズ作品も含めてみてみると、Steam上で「To The Moon」「A Bird Story」「Finding Paradise」「The Mirror Lied」といった一連の作品をリリースしており、さらに、2021年10月に発売された最新作「Impostor Factory」に至るまで、どれも珠玉の作品が並んでいる。特に最新作「Impostor Factory」に関しては、今年4月に入り日本語化MODがGiuHubにて有志の手により配布されるなど、熱心なファンによるローカライズも適宜進んでいる。また、「To The Moon」のスピンオフ「Just A To the Moon Series Beach Episode」(通称:水着回)も近日発表予定とアナウンスされている。どれもドットの絵柄で描かれている至って”チープ”な作品に過ぎない。

ゲーム「To The Moon」は【二人の医者が臨終患者の記憶を替えることによって、彼らの最後の念願を実現してくれる物語】(Steamページより.)というテーマで作られたRPGツクール製のテキストADV。Kan Gaoの作るゲームはほぼほぼ全てがここをスタート地点にしている…と言っても過言じゃない。大体お察しの良いSteamerならば聞いただけで『あ、これ神ゲーだわw』ってなるとは思うが、人生の最後=[臨終]の際に思う通りの夢を見させてあげる二人の技術者のストーリーが描かれているちゅうゲームな。2023年現時点であたしが本記事を書いている段階においても[圧倒的に好評]のSteamスタッツを誇示している、感動系のADVタイトルなんだふ。受賞歴も豊富、GameSpotのBest Story of 2011のアワードに輝いているほか(何分10年以上前のゲームなのでアーカイブを提示する以外リンク切れだったっていうw)、Wiredの選ぶ2011年ベスト20のゲームや、IGFの2012年オーディオファイナリストに選ばれてたりする。ストーリーのみならず演出や音響に優れているIPと誉れが高いのだ。そのうちKan Gaoの許諾意向次第では、リメイクもされるんじゃあないかな,,,

これ、シリーズ通してフルで絶対やっておかないとなぁ…と思っておるあたしガイル。