東北大学・仙台放送・日本生命・仙台市がタッグを組んで対緑内障移動眼科検診を実行に移す | ゲヲログ2.0

東北大学・仙台放送・日本生命・仙台市がタッグを組んで対緑内障移動眼科検診を実行に移す



2022年、東北大の中沢徹教授と仙台放送は「メテオブラスターVR版」を開発した. このゲームは、かねてより開発されていた「メテオブラスター」のVR版であり、VRゴーグルを使ってプレイする隕石破壊STGゲームである. ゲームの開発目的は、そのプレイを通じて視野検査を簡単に行うこと. このゲームにより眼疾患の中でも、緑内障の兆候がわかるという(J-PlatPat).

このVRゲームを巡って今年(2024年)5月に入ってから、新しい動きがあった. ITmediaエグゼクティブがその様子を伝えている(ITmediaエグゼクティブ). 開発元である東北大学と仙台放送のみならず、日本生命と仙台市が「眼からはじまるやさしい街づくり」連携協定によりタッグを組んで、このVRゲームを駆使した移動眼科検診を実行に移す、というのである. 同報道によれば、『ゲームアプリと医療行為を一体化させて実施するのは日本初の試み』とのことである.

緑内障は、眼圧が上がることで発生する、日本人の失明原因の一位に位置する眼疾患. その主症状である、視野狭窄(視野が狭まること)は患者本人が気づきにくいものであり、そのため定期診断と早期発見が重要だとされてきた. この『自覚しにくい目の病気~緑内障~は40歳以上の20人のうちの一人になるありふれた病気だ』と中沢教授は述べている(仙台放送). そのため検査のハードルを大幅に下げる、このVRゲームおよびプロジェクトの先駆性に期待がかかっている…というわけだ.

思うに、あたしも視野狭窄は実感がある. 若いころ学校に行かずに、PCゲームばかりやっていたせいか、けっこう視野が小さくなったな、と感じるのだ. 緑内障は基本的に根本治療方法は発展途上で、現状、点眼によってうまく共存していくしか解決方法がない(Wikipedia). 重ね重ね言うと、『緑内障は、その初期症状である視野狭窄が徐々に進行するため自覚症状に乏しく、放っておくと失明につながる可能性のある恐ろしい病気』. 先述したように、早期発見が重要な眼疾患だ.

そんな中で行われる東北大らの試みが凄いのは、その早期発見のきっかけづくりを行っていること. また、社会を巻き込んで市井の人々に緑内障の自覚を促していることでもある. 人にとって視覚のもたらす情報量は非常に多いため、失明だけは…という懸念は重要ってことだよな. ゲーミフィケーション、とうとう眼疾患診断医療分野にまで進出す…というわけで、(さすがに東北仙台まではいけないのでw)来月、近隣のM街の緑内障に強みを持つ眼科に行ってきます!

<何事も早期発見・早期対策が重要だよ♪