ひとつだけ、事実から判断して断言できることがある…EAは新しいチャレンジをしてきた・また、している会社だということだ。そしてそれは、認知度が高まった世界屈指の規模のゲーム会社として、世で言う”大きな会社”としては(そのこと自体が)極めて重要なことである。~本文より
Twitter上で多くのコアゲーマが『EA(エレクトロニックアーツ)にはもう期待できん』という呟きを発している。これは個人的に解釈してみても理解できることやあ。確かに”EAは潮時”というネガティブな印象は、いちゲーマとしては曲解せずとも理解が示せないわけではない。
事実、EAの誇るゲームIPは馬鹿にされるべくして出来た凡作が多くなっている。AAA級とされてきた「BF」IPも、名作傑作の類とされたきた「Dragon Age」IPも、ともに最近は腐っているし、「Dungeon Keeper」など各種期待されてきたIPも軒並み停滞中、おまけに「Anthem」も事実上クソゲー殿堂入りするなど、二年連続で『米国最悪な企業』に選ばれた後も汚名には事欠かない(参考リンク:4Gamer.net)。「Titanfall」や「Apex」である程度盛り返してきたとはいえ、期待のゲームがきちっと期待通りに作られ好評を得たか?というと、公平に見てポジティブな結論を導き出すのはかなり難しいだろう。『期待通りには答えられていない』というのが大まかな正しい論かもしれない。
だが、単純にこのことをもってして『EA=悪徳企業』という”だけ”それ”のみ”の判断を下すのは、ゲームに携わってきたヘタレ識者としては、間違っていることだとも思う。実際、EAは大企業的な改革を推し進めていて、そのうちのすべてがうまくいったとは言えないだろうが、成功してきている事例も事実挙げることができるのじゃ。その代表格が、EA Originalsブランドの発足だろうナ。これはインディースタジオの支援をしつつ、EAの名目上で売り出し、売上の大部分はすべてをdevに還元する意味合いを持った、EAならではの底力があるからこそできる戦略的な企画や(参考リンク:AUTOMATON)。あたしはこれは期待ができるゲームサポートの手法・それもEAならではの手法だと思っている。実際、このサポートプログラムから出てきたゲームは、長年EAに悪見を抱いてきたユーザにもポジな反応ある、良作が多い。