4亀=nosh連合チームに見る食品系スタートアップ企業PRのゲーミフィケーション的革新性 | ゲヲログ2.0

4亀=nosh連合チームに見る食品系スタートアップ企業PRのゲーミフィケーション的革新性



記事の要約:4亀とnoshのタイアップ企画は素晴らしい。ゲーミフィケーションとは、単にゲームそのものをゲーム以外の分野に応用するものと定義されるものでなく、ゲームが”関係するもの”をゲーム以外の分野に応用するものあってもいいはずだ。今回のタイアップの試みは、価格性・時間労力性・目標性の各分野で優れており、地味なやり方ながら大変興味深いものだ!

4亀=noshとの連合PRサービスについて

邦内を代表するゲームメディアである4亀と食品系ベンチャー企業であるnoshが手を組んで、noshの食品通販割引サービスのPRキャンペーンを行っている。このキャンペーンは4亀のPR広告からサービスページに直で飛べるもので、noshの食品通販(サブスク形式)の初回分決済から2000円をOFFするというものだ。nosh、と聞いてもぶっちゃけまだまだ知名度がない企業なので、ちょっくらそこのセツメーから入ろうか。ズバリ、一言で言うならば、”宅配弁当屋”である。

noshとは?

noshは五年前ぐらいに設立された食品系スタートアップ企業。『健康的な食事を通販で』ということを社の目的に掲げており、商品は価格・味・飽和の三点に十分配慮したものを目指しているという。価格の問題を解決するためにWEB直販形式を採用し、味の問題を解決するため自社コントロール下のダイレクト製造方法を採用し、飽和に対抗するため専門知識の高いシェフを採用した、という。2021年には月間200万の食を提供できるほどになり、食品に関してはブラッシュアップを今後もし続ける、という。

noshのPR手法はどこが革新的か?

あたし自身が思ったのは、このPRの試みは端的に言ってイノベーティブだな、ということ。間違いなく、賢いやり方なんだよな。まずPRが広告的なタイアップだけ済むという点、ゲームメディアと組んだ点、かつゲーマを対象に絞ったわけでもないと感じさせる点、この三点だね。これはそれぞれ、金銭的な意味合い、ゲーミフィケーション的な意味合い、ゲーミフィケーション以上の意味合いという各要点に通じる面があるはずだ。

noshのPR手法はなぜ革新的か?

まず、直にPR広告を入れるだけであれば、金銭的な問題として高い額面が動くものではないだろう。これはnoshの価格提起にもかなうやり方だ。次にゲーミフィケーション的な意味合いが出来ている点、これはゲームメディアというゲーム専業の報道企業と手を組み多様なゲームの在り方を提起できているということだ。最後に、対象は明らかにゲーマに絞ったものでもない点、これはきっかけづくりやことづくりに近い。ユーザが無駄なタイムコストを忌避するであろう点を見抜いているnoshだからこそできる革新的なPRのやり方だ。

ゲーミフィケーションは広告だけで済ませることもできる

先日から、ゲヲログでもいくつかゲーミフィケーションの事例紹介だとか事実伝聞をしてきたけど、これほどシンプルにまとまったゲーミフィケーションのやり方はいまだかつてあたしの人生の中でも見たことがない。単に広告を提起するだけでも、ゲームがらみの、それでいて、ゲーム以外の分野にも食指が動く、効果的なタイアップはできるのだ!これを純粋なゲーミフィケーションと定義するには無理がある…と感じるかたも多いだろうけど、様々な接点を持つ、という意味合いでは十分ゲーミフィケーションの範疇に入ってくるという解釈があってもいいんじゃあないかな。


( ー`дー´)キリッ<まぁいうなれば…メタ=ゲーミフィケーションとでもいうべき事例だろうな。