Steamにおける『ウィッシュリスト入り』と『フォロー』との違い ~ およびゲームの”オーダーメイドキュレーション”を防ぐ試み | ゲヲログ2.0

Steamにおける『ウィッシュリスト入り』と『フォロー』との違い ~ およびゲームの”オーダーメイドキュレーション”を防ぐ試み

Steamerとして思ったことがないだろうか?問はシンプルだ。

『”ウィッシュリスト入り”と”フォロー”との違いは何?』

これについて調べてみると、グーグル先生のフォームには検索フォーマットとして”steam follow vs wishlist”という検索ワードが(案の定)出てきた。そのうえでトップにヒットしたページに次のSteamフォーラムでの投稿があった。

What exactly changes when putting games on “follow” or “wishlist”? :: Help and Tips
– Steam コミュニティ

このページにおいて根本的に問われているのは上述の問のとおり。『いったい我々Steamerが、ゲームを”ウィッシュリスト入り”させた時と”フォロー”した時とで何が違ってくるのだろうか?』これについてはこのコミュニティページにてSteamレベル188を誇るSteamer Marble氏によって答えがしっかりと返っている。それを簡単に訳すとこうなる(上記リンクより引用)。

Adding a game to wishlist should send an Email any time there is a discount. If there was already a discount when you added it then you won’t get an Email.Following a game will show the game updates and official announcements in your activity feed.

ウィッシュリストにゲームタイトルを入れると、割引されたときにメールが送られるシステムなんやっち。既に割引済みのタイトルをそん時ウィッシュリストに入れると、なんの反応もないけどな~…んでフォローすると、そのゲームがアップデートされたとき、また、そのゲームの関連会社が公式声明を出した時フィードとして伝えてくれるっていうことやき。わかったかな!?

これはSteamworks ドキュメントにもしっかりと記載がある。Steamウィッシュリストに関する公式ドキュメントによる解説を見るとたしかにMarble氏と同じような答えが書いてあり、またフォローについても同じように公式ドキュメントに解説となる答えが書いてある(Steam ドキュメント [1] [2])。端的にいえば、Marble氏の言っている通りのことが答えとなっているのが確認できる。

また、『スルー』の機能についてはAUTOMATONによれば、キュレーションのネガティブな意思ベクトルを示すものだという(AUTOMATON)。よーするに、スルーしたゲームはキュレーションに考慮されなくなる。ゆえに自分好みのゲームをキュレーションしてくれる機能に寄与する作用を持つというわけだ。

私見を付記させていただくと、このようなキュレーションシステムについては賛否両論があるだろう。なぜかというと、自分好みのゲームによるキュレーションシステムが自分にマッチしたゲーム種をすべてにわたりセレクトしてくれるわけではないからだ。つまり、ある種類やあるジャンルのゲームが好きだとしても、将来これから好きになるようなゲーム種をキュレーション(おそらく機械学習の応用)の結果除外してしまっては意味がない。

おそらくValveとしてはこの手の問題を重大な問題として把握している節がある。最近のゲームシードをとらえる試み、多くのインディーフェスを連続で繰り広げる試みはこの手の『ゲームの”デイリーミー”(オーダーメイドされたニュースのこと)』に対抗するという目標が明確にあるのは間違いない。このゲームの”デイリーミー”を容認すれば、ゲーム提供の多様性が失われかねないのだ!(実はこれはガチで重大な問題だ…)

例えば、ある大きなデベロッパーがこのフォロー・キュレーションシステムを応用し、寡占市場を形成することができると、それは多様性あるゲーミングプラットフォームの提供の仕方としては明らかに不適切だ。すべてのゲームが救われるわけでないが、なるべく多くのゲームを平等に評価する試みが重要だとValveも気づいている。今好きなゲーム種がこれからあなたが好きになるゲーム種を機械学習という手法で掬いあげてくれるわけではない…

ひょっとするとSteamレコメンダーなどラボ機能に特化して、ゲームのロングテール化を学習技術の進歩によってとらえようとするValveの試みも、この”デイリーミー”に対抗するいくつかの試みのうちの一つなのかもしれない。

※この問題についてはゲヲログで既にfameがかなり平易に解説を書いている(ゲヲログ)。
以下引用文。

例えば、シューティングゲームばかりやっていると、シューティングゲームの推薦枠がど~しても多く出てくる。すると、ひょっとして、もっといいゲーム・もっとはまれる他ジャンルのゲームとの接点が自分のSteam人生の中でなくなっちゃうっていうデメリットがあるわけなのよ(エコーチェンバー現象とか数の暴力とか政治面でもこれは基本的なメカニズムでは同じこと)。日本でよく言うじゃん?KYとか空気読めとか。ああいうものと根本的なメカニズムって同じなんよ。