【連載:ローグライト探訪記】コンパクトにまとまったボドゲ風ローグライト「GUNCHO」 | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】コンパクトにまとまったボドゲ風ローグライト「GUNCHO」



小規模ながら戦術性は高い。子供のころ思い描いた戦略ボドゲの極致がここにある。

基本的なルール

基本的に移動☞リボルバーガンで撃つ☞倒すというスキームのなかに敵の行動が入ってくるっていう感じのローグライト。へクススタイルのマスゲーといってもいいでしょうね。複雑なゲーム性は皆無で、だれでもチュートリアルをプレイすればゲームシステムは理解できる。ルールの把握は極めて容易で敷居は高くない。実戦経験もしていく中で、ごく自然とゲームの流れは理解できるだろう。公式が曰くところによれば、『ユニークなコアメカニズムを持ちポケットサイズでありながら何度も楽しめるターンベース戦略ゲームをお探しならGunchoがお勧め』とのこと(原文ママ)。

倒すべき敵

敵の情報は開示されていて、事前に情報が織り込み済みのタクティカルゲームっていうのがミソかな。近接攻撃タイプ・銃撃タイプもあれば、トラップ屋もいる。クリック&コンファームでそれらの敵情報のすべてが把握できる。『こいつはこのように行動するからこういう準備をしておこう…』という思考フローを作り出すことで、困難で限定的なマップ上を機動的に動くことができる。問題なのは一撃でも喰らったらそのランは基本的に負けってことかな。たしかにノーマル難易度でリプレイの選択肢はあるけど、3回までしかできない。ちょうどいいバランスを保ってるよね。

障害物

また、マップ上に点在する障害物(バレル火薬やサボテンやタールなど)をうまく利用することも必須である。火薬だったら爆発を利用する・サボテンだったら相手をノックバックさせて当てる、などなど。マップ上で利用できるツールがけっこうあるので、小さなへクススタイルの戦術シミュ、といえども、ひねりが利いていて飽きさせない要素になってる。一言で言ってしまうと、敵の攻撃利用も含めた環境利用というべきところかな。

ステージ間アップグレード

ステージ間の三択アップグレードもあり。弾薬やアビリティの能力を上げることができる。例えば、障害物貫通・ノックバック・リロード能力の向上など。本当に取捨選択にあたって戦略的に臨まないと、次のステージ攻略がうまく行かないようにバランスが取れている。基礎的な設計力って言ったらいいのかねぇ、そこらがすごい。この手のアップグレードは「Hades」で実装されて一気に広まった感はあるけど、オリジナルな考え方が詰まっていて、パクリっぽさってのが全くない。あえて言えばどっかのボドゲに近いとかそういう軽い印象しかなくて、独自性と中毒性が強めに出ている。

プレイ時間

プレイ時間についても。このタイプのローグライトだと長時間プレイがしばしば問題になり、酷評レビューの原因になるケースを最近多く見るけど、フルランまで30mかからないっていう点も推されている。もちろんデモ版ですべて全編にわたりできるわけではなさそうだけど、製品版も同じニュアンスで軽めのワンプレイができるっていう点ではやっぱ素晴らしいよ。軽量級なワンプレイが肝ということで、このレビューも随分とコンパクトにまとまったんだけどなw

コミカルな点

要求スペックも高くはなくて、トゥーン系に近いグラフィックスがコミカルな要素を強めている。どのキャラも三頭身ぐらいのちびキャラで描かれている点もコミカルさに拍車をかけている。シンプルな砂漠バイオームを舞台に、シンプルなキャラクターが躍動するっていう感じのゲームにまとまっている。記載によればさらなる追加コンテンツも考えている、とのことで定価プライスで買ってもいいんじゃあないかなっていう感じのゲーム。

( ゚Д゚)<オススメです!