これについてはね、USAMARUさんの運営するはてなダイアリー:うさぎ部屋でもイイ音で聴きたいんじゃ!がめっちゃくちゃいい記事書いてるんだよね。そもそもこのダイアリーはオーディオ・ビジュアルの評論サイトみたいなものらしくて、めっちゃ優れている記事がいっぱいある!今日はそんなUSAMARUさんのはてなダイアリーを参考にしながら(前々から書きたいと思っていた)このお題を頑張って論じてみようと思うよ。ずばり…
「なぜJ-POPは復活したのか」
J-POPが暗黒期を迎えてた時期ってのは多くの音楽ファンが共通して考えているように事実あると思うんだ。アニソン・ゲーソン・ジャニーズ(といっても、ジャニーズは解散しちゃいましたね…)以外全滅だっていう時期が2000年代からずっと続いてきて、その傾向を完全に払しょくできる表現がガッツリと登場したのは、かなり最近のことだと思うんだよね。思うに2015年ぐらいまではこの暗黒期ってのはマジで続いたと思う。USAMARUさんもこのJ-POP暗黒時代は終わったという記事で同じようなこと言ってるんだよね。ちょっとリンク先から引用させてもらうよ。
まずどこまでJ-POPひいては邦楽かという線引きはあるかと思いますが、歌唱のある日本人アーティストのPOPSやROCKシーンを含め考えてみます。ラップとかアングラ、民族音楽系はわからんので含めません。すいません。
その基準で考えると2008年〜2017年ぐらいまで記憶が飛んでいるのではと思えるほど夢中になれるアーティストが個人的には出なかったと感じています。正直今見るとなぜ全然聞かなかったんだという人はかなりいますが。
仕事もかなり忙しくてチェックする時間も無いというのもありましたが、当時はAKB系とEXILE系、ジャニーズ系の全盛期で、はっきり言ってそれ以外のアーティストは人権がなかったのではと感じるほどです。
そんな音楽ばかりで一般層は絶望感と音楽への興味を失っていき、コア層は好きなアーティストを探し求めて潜り、細分化が進んでいったと思います。
上記の3系統の膨大なファンは音楽というよりアーティストを追いかけ、音楽好きは地下へ潜る暗黒時代の到来です。
海外でのPOPシーンではスターと呼べるアーティストが定期的に出現していたのでこの現象は日本だけかと思います。悲しい(><)
J-POP暗黒時代は終わった – うさぎ部屋でもイイ音で聴きたいんじゃ!より
マジでそうなんだよ!暗黒期が晴れたのはここ7・8年ぐらいのことなんだよな、間違いなく。例外的にいい音を作り続けてきたのは椎名林檎ぐらいじゃね?というのもUSAMARUさんが言うように海外の音楽のリソースは尽きていなくて、実際日本以外のアーティストは継続して洋楽を中心にスター格が出続けてきた。韓国のアイドルグループからも音楽性に優れたアーティストがいっぱい出てきていて今のBTSみたいに世界を席巻する準備段階は、J-POPが暗黒だったころからその傾向がマジで始まってたんだよ。USAMARUさんの言う通りなんだわ。
そんな中USAMARUさんが言うには、J-POP復活の要因を作ってくれたのがSuchmosというアーティスト・ロックバンドだって言うんだ。あたしは、このバンドグループについては全く知らないんだけど、確かに今聞いてみると、今回議題としてるJ-POPの復活の契機を作ったバンドだってことは一目瞭然なんだよね。間違いなく電子音響に優れた・グルーヴ感に優れた、ダンス系のミュージック?とでもいうのかなぁ。リソースに尽きがないような感覚の音響表現に優れている、マジでそうなんだよね。
今音楽界を席巻してるYOASOBIとかの新曲を聞いてるとわかるけど、かつてメインストリームではなかった音響表現が今メインストリームになってる…っていう説はやっぱ有力よな。表現としての”元凶”はこれに近い。YOASOBIもR&Bの進化系というか、一定のビートに沿って乗るように音作りと声作りをインパクトでもってして強調する傾向にあるやん?だから音的なリソースの尽きってのがあんまりないんだよな。R&Bの工夫改善系っていうのかねぇ…
んだもんで、YOASOBIに始まり多くのYouTube系のアーティストが今に至るまでスマッシュヒット~メガヒットな曲目を連発していて、今日の紅白出場アーティストまでつながっている…ということだと思うんだ。さて、ここでちょっともいっかいUSAMRARUさんのブログ記事の内容に戻ろうかと思う。実際のアーティストの例を挙げるとともにこの傾向を紐解いてみよう。一体だれが旗手だったんだろう?
特にYoutubeの発展をうまく活用し、現在のSNS系サービスや各種ストリーミングにうまく対応できた人が才能をうまく表現できて今日の活躍につながっていると思います。数年前までは見る機会すら無かったアーティストが星の数ほどいたと思うので時代がアーティストに追いついてきたとも思います。
その最大の旗手が言わずもがなの米津玄師ですね。何この人。だれがニコニコ動画の歌い手が国民的な歌手になると予想できたか。当時のファンもここまで予測できた人はいないと思います。
正確な年数はわかりませんが、2010年付近ぐらいから歌い手とか、ボーカロイド制作の人たちが動画から飛び出しアーティストして活動していたかと思います。
そのときは一般的な音楽ファンは相手にしていなかったと思います。私もはっきり言ってまったく興味はありませんでした。特にボーカロイドとかは人工的な音色が苦手で今でも手が伸びません。
それを突破したのが米津玄師でPOPS界の王になりかけています。しかも、ボーカロイドPで売れて、歌い手で売れて、日本のPOPシーンで頂点に立つとかヤバすぎでしょ。
J-POP暗黒時代は終わった – うさぎ部屋でもイイ音で聴きたいんじゃ!より
ここで出てくるのがやっぱり米津玄師なんだよなぁ(笑)…アーティストの名称、としてはここらから始まって、あいみょん/King Gnu/ヨルシカ/ずっと真夜中でいいのに/Ado/羊文学等が登場したんだよね、って言う風にUSAMARUさんは実例を挙げていく。Vのかたも含めて、ボーカロイドを基盤として出現するようになってきた傾向って、ニコ動/YouTubeの流行の音楽から実感あるじゃん?お気に入りのアーティストの技術文化的背景が今まで継続してるじゃん米津以降。お気に入りのアーティストの新曲待ちきれないでしょ?あなたも。
ここでもう一個ソースを示そうか。それがこの知恵袋の投稿だ。質問投稿者は、『マジでJ-POPって復活したの?』って言ってる(2023年4月ごろの質問でBAが選ばれてないのが残念だけど…)。やっぱトップに躍り出ている回答が一番参考になるね。まぁその回答者は大方こう言ってる。ちょっとこの知恵袋の質問に対する筆頭の回答者の意見をまとめてみるんご。
・良曲かどうかはあくまで人それぞれで時勢の違いや価値観の違いはやはりいつでもある.
・アイドルグループのAKBは一時のアイドル大ブームの時代を通り越してそれほど話題にならなくなった.
・そこでサブスクや配信のようなYoutube系のデジタル世代の全盛時代来たる!
・シンガーソングライターや本格派のバンドがヒットしているので一過性のブームではないように感じる.
・新たなJ-POPの才能が育ち始めているところを見るあたりも復活の兆しはある.
「米津玄師」「Ado」「YOASOBI」など最近のJPOPは… – Yahoo!知恵袋より
うん。これは間違っていない。ChatGPTにも同じ質問を投げて聞いてみたけど、まず①才能あふれるアーティストが多く出てきたこと。これも上述のUSAMARUさんの論と重なってるし知恵袋の回答とも重なってる。次に②音楽の多様化が実現してEDMなどのエレクトロな音響をはじめとしていいとこどりの音楽が増えたこと&単純なコード進行に尽きてる楽曲に全体嫌悪感が出てきたこと(上述したYOASOBIの例からもわかる)。見事に論理的な整合性は取れている。
さらに③YouTubeをはじめとした技術的進歩の背景があること、ストリームなどの流行ももちろんあるよな(これまた知恵袋のデジタル世代への言及と重なる論だよね)。またそれに伴って④特徴的なプロモーションやマーケティングのやり方が主流になり、変遷を潜り抜けてきたこと、これもデカい。各音楽スタジオや個人音楽家が独自の工夫を音楽と音楽周辺に仕込むようになったわけだな!…とまあ、まとめると大方こんな感じか。でもね、この4つの要因を上げるまでもなく多くの人は実感してる。
「J-POPは暗黒期を乗り越えたんだ」ってな。