AIをゲーム開発に応用する流れ~センチメント分析を用いたパラメータタグ付け判別の自動化&ゲームQA作業の自動化について~ | ページ 2 | ゲヲログ2.0

AIをゲーム開発に応用する流れ~センチメント分析を用いたパラメータタグ付け判別の自動化&ゲームQA作業の自動化について~



記事タイトルはゲームQAはボットがテストプレイする時代に。AI駆動型ゲームQA海外事情というもので、こちらは特段、特定のカンファレンスでの報告を主として引じたものではないようだ。ゲームのQA…つまり、品質確保業務にAIを駆使する、という前段の項よりもさらにシンプルなAIの応用事例だ。

バグの発見・テスト工数の削減・パフォーマンスのテスト・プロシージャル生成・プレイ行動分析と多段的に応用できる項目が多数ある、と記事はTECH EXCLUSIVEの報を引じて伝える。そういった試みのなかで、コペンハーゲンにHQを置くmodi.aiの事例についてモリカトロンAIラボは報じている。この外資系企業は、AIのテストツールのフレームワークを提供する企業である、という。どちらかというとボットなどでなく、AIを駆使した補助ツールの意味合いが強いらしい(ボットを全くつかっていない企業ではないが)。

次に、モリカトロンAIラボはVeryAli Gamingが伝えるElectronic Artsの試みを引じて伝えている。このEAのテストツールについては彼らの特許公開によって世に明るみに出たらしい。これは、データ駆動型のボットツール技術であり、最大の特徴は人間のプレイヤーから模倣学習することで、バグデータをドリブンしていく点が最大の特徴だということが報告されている。つまり、半協調のボットツールだというのだ。ハヤリの言葉を使えば、シンプルな【エージェント系】のツール…ということだろう。

最後に、同じくVeryAli Gamingが伝えるGoogleの試みを紹介している(こちらも公開された特許情報)。Googleのこの事例の場合、強化学習が応用されたものだと推察される、という。どちらかというとこれも半協調のエージェント系のツールだが、EAのツールと違うのは、模倣学習ではない、という点らしい。模倣学習は学習者が模倣をするだけで、進歩したり学習を強化したりはしない。対してGoogleの場合、強化学習を主としているので、EAのアルゴリズムとは学習自体のニュアンスが変るということが伝えられている。


何はともあれ、海外の先達のテック企業では、メガ・ベンチャーの分別なく、間違いなく自動化の流れに置かれているゲーム開発分野がある…ということを記事は指摘しているようだ。自動化の流れに後れを取れば、この市場でその企業は間違いなく負けるだろう。