Georgiaのゲーム会社Synthetic Domainにゲーム先進国ニポン(笑)が学ぶべきところ | ゲヲログ2.0

Georgiaのゲーム会社Synthetic Domainにゲーム先進国ニポン(笑)が学ぶべきところ



「Cogmind」日本語でやりたけりゃ「メインフレーム・ディフェンダーズ」やりゃ良くね?

「Cogmind」日本語でやりたけりゃ「メインフレーム・ディフェンダーズ」やりゃ良くね?って思ったあたしが、その開発配給会社であるSynthetic Domainについて意見を述べてみるお!まず、同社の各ゲームIPに関して述べたうえで、その経営のうまさについても述べておく。最後に日本のゲーム会社が同社に学ぶべきポイントとかセールスのやり方について述べたうえで、日本のゲーム会社経営が斜陽になるという最悪のシナリオ(笑)を仮想的に辿ってみるよ。

「メインフレーム・ディフェンダーズ」はなぜ魅力的か?

そもそもね、上位互換…とまでは絶対言えないんだけど「Cogmind」を日本語でやりたい人には代替となる唯一無二のゲームってあるんですよ。それが「メインフレーム・ディフェンダーズ」(日本語実装有)。「Cogmind」はシングルキャラを操作するだけだし、戦略性…というか異色の伝統的ローグライクとしての品質感・高級感面では「メインフレーム・ディフェンダーズ」よかやっぱり凄いのは事実だと思うんですよ。それでも「メインフレーム・ディフェンダーズ」はSteamerにオヌヌメできるかなりの良ゲーです。マルチキャラで、難易度高めにも設定できる。英語を忌避してしまうかたにとって、「Cogmind」代替作として十二分良いゲームです。いろんなミッションがあるし、戦略性も「Cogmind」ぐらい…とは言えないものの高めのレベルで統一されている。

Synthetic Domainの新たなるIP「Lords of Ravage」

そんな「メインフレーム・ディフェンダーズ」の開発配給会社はSynthetic Domainつ会社なんですよね。このゲーム会社はGeorgiaの会社らしいんですよ(公式Xアカウントの情報より)。んで、そんなGeorgiaのゲーム会社は、屈指の良ゲーとしてSteamerの間では有名になった「メインフレーム・ディフェンダーズ」のほかに新規IPも手掛けてるんですよね。それが、「Lords of Ravage」(和名:「荒廃の支配者」)です。こいつも「メインフレーム・ディフェンダーズ」と同じようにローグライクなんだよね。あたしはちょいちょいとデモ版をさわっただけなんだけど、しっかり作られてた。やはり開発力のある会社なんだろうな、と。では、「Lords of Ravage」はどこが素晴らしき特徴を持つのか?

新規IP「Lords of Ravage」の特徴

まず、やはり一番は悪役主人公ってとこがミソかな。軍隊を編成しながらヒーローを倒す。このようにプロットが本流とはかなり違っている以外にも、シミュレーションとローグライク風戦略性のハイブリッド、という異色のゲーム性を持っているブツなんだよね。そのローグライクよろしくの戦略性の部分も素晴らしい完成度を誇っている。例えば、影響力の拡大をするため、都市征服したり同盟組んだりと、様々なエレメントを複合的に組み合わせたうえで、”考えさせるプレイ”を肝いりで実装している側面が大きいと思うんだ。んでなんつったって、グラフィカルな要素はでかいと思う。前作「メインフレーム・ディフェンダーズ」だって、特徴的なデザインになってたけど、今作ではピクセルアートとアーティスティックな描画が両立していて、よくよく出来ている。こういうグラフィカルな訴求力があるとゲームに対する没入感が生まれるよね。

Synthetic Domainの経営の巧みさ

あとやっぱ会社としての経営のうまさもあると思うんだよな。例えば、この会社は”女性の活躍”が成長に不可欠と考えているらしく、その登用に積極的な側面をSteamプラットフォームでもアピールしてるみたいなんだ。単純にかなり良い印象だよね。さらには、「Lords of Ravage」が素晴らしいゲームであることに間違いなく、そのIPを開拓する目途が立った段で、旧IPの「メインフレーム・ディフェンダーズ」は恒久的に40%値段を下げたらしいんだ。こういうところを日本のゲーム会社も見習うべきだと思うよ。ぶっちゃけGeorgiaとか後進国だろ!とか思ってたけど、そんなことない。会社によってはベンチャー気質やゲーム開発の体系も見習うべき点があるし、IPの展開とか売り方についても見習うべき点が多々あると思ったんだよね、あたしは。開発にもDiscordを活用しているし、この規模の会社だからこそできるっていう施策の面があると…いうことだと思うんだ。本当に良く出来ている会社だよ。

日本のゲーム会社はこうした海外勢に短期的には負け続けるはず

日本のゲーム会社は、やっぱ単価の問題やIPのヒット・IP専一の問題にあいまって新作開発に及び腰だっていう面があると思う。ひとつのIPに注力してしまって、ゲーム会社としての将来性にガッツリと賭けるものがあるのか?本来の目的・ゲーマがゲームで楽しめるのを目指すっていう目的を、日本のゲーム会社は忘れちゃってるんじゃないか?やっぱり、そう思うんだ。以前、スクエニやケイブの事例を随分とコテンパンにあたしは批判してきたけど、こういう第三国系のゲーム会社でも成功している事例はあるんだよな。経営のやり方を後進の国から学んだほうが良いと思っちまったんだよね。無論、いまだにおま国とかおま語系問題で悩ましい点がつぶさに出ている…なんつのは話にならない。「オクトパストラベラーⅡ」の成功とか、個性的なタイトルの開発とか、インディータイトルの支援発掘とか、長い目でみれば、日本のゲーム産業は斜陽なだけじゃないと思う。けど、短期的にはこういう”わかってる”系の海外のゲーム会社にしばらく負け続けるだろうなっては思っちゃう。

仮想タイトル「メインフレーム・ディフェンダーズⅡ」が出る頃は…

あと十年経ったら、間違いなくゲームの勢力図は変わってるだろうな。もちろん、先述したように全部が全部斜陽オンリーではないと思うが、かなり悲観的に見れば、日本のゲーム会社は総合しては斜陽になってると思う…多くのSteamerがそう感覚的に感じているように、それは決して過言じゃない。その時、海外のゲーム会社が日本語をしっかりと自社タイトルにローカライズとして入れているか?その頻度が上がってるか?っていう問題は、常に提起し続けないと、グローバルな配給網から日本語環境だけ取り残される、ってことになりかねない。確かに日本はゲーム先進国だった、これは間違いないことだ。でも「メインフレーム・ディフェンダーズⅡ」がこの会社Synthetic Domainから出る頃には、海外式従来の”小粒”だった会社にすら勝てないゾンビ企業だけが国内組構成員になってる可能性は否定できないと思うよ。それぐらい仮想「メインフレーム・ディフェンダーズⅡ」および「Lords of Ravage」にかけている期待は、あたしとしてはでっかいものがあるんだよね。