MLB人気低迷の根源的理由~セイバーメトリクスがもたらした功罪 | ページ 2 | ゲヲログ2.0

MLB人気低迷の根源的理由~セイバーメトリクスがもたらした功罪



[最大の原因:セイバーメトリクス(野球統計学)による極端な守備シフト]

野球統計学(セイバーメトリクス)の台頭によって極端な守備シフトが頻繁にひかれるようになった。つまり、頭を使わない、単なるデータ統計に基づく退屈なゲームが増えた。ではその根拠は?というと…ま、ひとつひとつ見ていくと大体こんな感じ。

・シフト自体の賛否はあるものの、シフトを破るには広角に打ち分けられる打者の技術が基本的には必要になる。だが、そうした技術を持つ打者はトレンドではない。トレンドはHR攻勢なのだ。打球をフライ打球/パワー打球手法によってHRにするほうが勝算は高くなる。

・だが、スピード化およびパワー化が進んだ現代のピッチャーはこうしたHR級のフライを打つトレンド打法に対して、より速いスピードボールで臨もうとする。そして、FBRの結果、角度をつけるフライ打法によってスピードボールに対応しようとするあまり、三振が増える。三振・三振・たまに四球・そしてHR…これでは野球の魅力が伝わらない、というわけ。

・解決策としては、マウンドの高さをいじったり、バッテリー間の距離を調整したり、インフィールドヒットを増やす結果の帰結につなげる対策がある。だが、どうすればセイバーメトリクスのもたらす恩恵に対抗できるか?この問題に対する明確な答えは出ていない。単なる守備シフトへの規制が功を奏するとは思えない現状もまたある。


,,,というわけだね。

確かに統計学は人間のスポーツに対する考え方を、ビジネス同様に変えた。だが、MLBという野球の大舞台でそれを適用しようと試みると、その結果、”野球の決定性”が強まってしまう。統計学は一見人々の知見を増やし、その応用性を増やしたかのように思えるが、それは真実でない。統計的整理が進めば進むほど、お決まりの型にはまったプレイが増えるため、未来に時間賭けるだけのワクワク感は減衰していく。イチローが苦言を呈したのはこのことについてらしいね。

ま、長期的に見ると、MNsportsもその根拠でもってして伝えるように、
確かな形で次第にMLB人気は衰えを呈していくんじゃあないかな、とあたしは思っている…