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【連載:クマでも読めるブックレビュー】「ゲームは人生の役に立つ。~生かすも殺すもあなた次第」~FA:役に立つ…だけ? | ゲヲログ2.0

【連載:クマでも読めるブックレビュー】「ゲームは人生の役に立つ。~生かすも殺すもあなた次第」~FA:役に立つ…だけ?

俺はSteamでゲーム買いまくるし(700ぐらい所持)、ゲームもかなりニッチなのも含めてやるタイプのハードコアゲーマだと思う。そんな俺が本書を評した。悪い点もある一方で良い点も見つかったので、双方書いてみます。

感想ベースで進んでいて直感的なハナシに限られている

本書の結論:ゲームは役に立つ活かすも活かさぬもゲーマであるかたの接し方にある。これでFAになってる。じゃあ、ゲームがどう役に立つの?ゲームのいいところを科学的に、少なくとも仮説を立ててそれを書籍ベースである程度は立証しろよって思う。例えば、ゲーム脳が科学的根拠がないと書いてあるが、フォローが全くなく、どこに科学的根拠がなく、どこにウワサの立ってしまった誤解の理由があるのかという説明が本書にはない。ゲーム脳は科学的根拠に乏しい・eスポーツのような言葉は素晴らしいニュアンスを持ってる・ゲーミフィケーションが解決のカギだ…そういうハナシはもう聞き飽きた。それを本書は何度も見識を変えながら繰り返す。これはあまり褒められたところではないです。例えば、書籍でいえば、中室牧子教授のように興味関心を様々な分野から切り込んだ書籍を出しておられの方もいる、しかも文章の構成として書籍として優れているものも多くある(中室教授はゲームに関して科学的アプローチで懇切丁寧に説明する)。それが本書にはないんですよ。理由が明確でなく、感想ベースでハナシが進むので説得力がない。言ってることが、総じて曖昧なんです。だから、『ゲームは人生の役に立つ』っていうことに対して、あらこういう意見もあるのね、で終わってる。『じゃあ、なんなのか?』『理由がどこにあって、どう解決するのか?なぜ解決すべきなのか?』そこまで突き詰める必要があるのに、内容が極めて薄く興味関心を掘り下げられるほどではないです。

茂木健一郎との回をはじめとして複数設けられている対談欄

いいんだけど、これってもう教育の話じゃね?特に茂木のところなんかは。ここも褒められた出来ではないですね。ああそういう意見があるのか、そういう視点もありだよね!これで腑に落ちる方ならばいいんだけど、腑に落ちない方が多いと思うんだよなぁ…一部の本書Amazonのレビューにもあるように、具体的に小学生・中学生・高校生にゲームの利点を取って聞かせたり、どうしたらゲームと良い接し方ができるか?っていう点をあまり追ってない。本書も指摘するようなことがあり、主張したいことがあるのならそれ(仮説)を立証しろよって思う。こういうのもあるよ・こういう見方もあるよ?だからFAが『ゲームは人生の役に立つんだ!』って勝手に言ってるだけやん。前に書いたように感想だけでデータや科学的立証や仮説検定・あるいは立証までいかなくとも理論の深みがないため、なんだこういう書籍なんだな、っていう面では腑に落ちちゃう。もちろん博識なところは評価せざるを得ない。けど、展開が詰んでて読んでてつまらんです。

ここまで、悪い点をまず指摘させていただきました。次ページから良い点を指摘してまとめます。