ゲームのサーバーを運営することはそれなり勉強になる。このケースだと、すでに周知のとおり、Windows ServerかLinuxのディストリビューションどちらかをとることになるだろう。前者でも後者でも、サーバーの勉強になる。特にLinuxはUNIXベースのCUIであり、「Linuxを本格的に学びたい」のであれば、GUI付きのデスクトップLinuxは使っても意味がない。コマンドラインをがさつでも駆使することは貴重な体験になる。
例えば、サーバー運営において、コマンドラインを打っていくことで、ネットワークがらみのスキルは十分つく。一番簡単な説明は、PGの作ったソフトウェアを、ポート開放し、サーバー調整したうえでオンライン上で走らせることだ。サーバーは24時間委託運営してくれるVPS業者に頼めばいい。教育の側面から見れば、これを子供が小さいころからやっておくことが極めて重要だ。コンピューターのマネジメントができないと、子供は学習のスタートラインに立てない。読む力に限定されるが、解説文は英文を読めないとダメなので、英語力もつく。しつこく繰り返すように、コンピューターと英語の双方ができて、ようやっと子供は競争のスタートラインに立てるのだ。
そういう意味では教える側の工夫も必要かもしれない。日本でも、インドの在日インターナショナルスクールがにわかに脚光をあびている、という。英語とPGの基礎を彼らに叩き込む親が一定数いるらしい。子供が早い段階(できれば小学生ぐらい)から、PGとネットワークのアルゴリズムの勉強はしっかりとさせるべきだ。教えられる側がわからないならば、その子供たちにわからない点を論理だてて明確にさせることが重要だろう。政府が重い腰を上げて、ようやっと英語入試改革・PG教育の導入・MOOCの活用といった三セットを公式の科目のうちに含める姿勢を出したことはこういった「常識」を認識し始めたからだろう。これは国力に直結する果敢なる挑戦ともいえる。MSが「マインクラフト」の持つ可能性に魅了されたのも同じ意味で偶然ではない。
メリットはこれだけにとどまらない。ひろゆきも昔同じこと言ってたが、こういった試みが成功すると、個人的な事業になる。例えば、運営元をアフィリエイトすることで、大きな広告収入を得られるかもしれないし、コンサルタントになれるポテンシャルもある。