なぜゲーム情報サイトの誤報は起きるのか? | ゲヲログ2.0

なぜゲーム情報サイトの誤報は起きるのか?



これはね、理由付けって至極簡単ですよ。理由は【ファクトチェックには限界がある】っていうことですね。まず、ゲームメディアなんかは人的リソースに限界がありすぎる。専属の記者なんか雇ってる暇ないじゃないですか。巨大なバックボーンを得てやっているところってのはぶっちゃけないです。そんな余裕が時間的にもないし、加えて経済的にもないんですよ。それについてちょっとご説明しますね。

時間的な余裕がない…これだけ乱立するメディアサイトがある中で更新頻度は最低限必要とされる分はやはりある。実際記者やってみるとわかるけど、PCから離れられないほど激務です。いちいちファクトチェックする時間的な理由がないです。PVの実績が優先され、人材の首切りに会うことも多い(実際あたしもフリーで書いてた時、あったことがある〈即日で契約を打ち切られましたw〉)。たとえ、ゲヲログみたいな個人ブログ主体のとこでも状況は同じです。

経済的余裕がない…ゲヲログもカネないですwGIGAZINEでさえ、アンケに答えてるGIGAZINerならわかるだろうけど、PV増えてんのに広告収入が減ってカネに困ってるそうですから。んで、新聞社ほどの経済力もないところが多い。大の大の大の新聞社でさえ、今発行部数が激減している。じゃあネットに活路を見出せるかっていうとそうでもない。ネット展開は各社ともうまく行ってない(たぶんうまく行っているのは日経ぐらい)。

ゆえに…【ファクトチェックしてる余裕なんかない】っていうわけです。プレスリリースみたいな広告がらみのコンテンツは正確性がそれなりあるだろうけど、ネットの情報だけをもとに記事を書くライターさんだって数が多い。これでは、正確な報道を期待するってことは無理です。ぶっちゃけ無理。サイトはいくらでも雨後の筍のように出てきて、顧客=閲覧者の取り合いになってる。だからこそ、経済的にもうまく行ってない。んだもんで、収入を多様化しようとして、有料にしたり、会員制にしたりっていう手を講ずるところもある。でも往々にしてそれはうまく行きません。経済的経験上、こんなことは自然とわかるよね。ゲヲログも誤報があります(質が低いので消した記事もあって、例えば、ムサビの院コース設立に関して誤報したことがあるっすw[source])。

最近のゲーム情報サイトの誤報で有名なんは、4亀のメタスラ誤報かな。往々にしてこういう誤報もあるわけよ。細かなところでは、日時の誤報もあれば、対応言語の誤報もある。だってパブリッシングされるときに色々の事情で日本語非対応になるってことあるじゃないですか。だから、最近ゲームメディアもそれに気づいてて、『Steamの情報によれば~なんちゃら~です』って微妙なオブラートに包んでる情報の提供の仕方してるのをよく見るじゃんw。仕方がない面もあるんですよ。できることはなるべく誤報を減らすこと、到底達成できるはずのないポリシー~例えば『絶対に誤報はしない』だとか~を掲げないことです。

まぁ、普通の新聞の誤報と構造は基本的に同じっすね。記憶に新しいのは読売(比較的まともな中道保守の新聞とされることが多い)がiPS誤報を出したことです。新聞社もネットもそんなに稼げない時代になってる。そういう中で求められるのが、やはり独自の視点で収益化を施す策です。これが前に述べたイノベーションということだと思います。でもね、反面、成功した事例もあるんだぜ。これも忘れちゃならぬよ。例えばゲムスパがゲームのパブリッシングになった事例もあれば、4亀が音楽イベントを主催したりする事例もある。これはまさにいい試みだと思う。そういう余裕が出たところで、ファクトチェックとか検証とかだってできる。リソースに分配できるようになっていくんよ。

収益のシードを掘り起こすために、しっかり検証してデータセットにしたうえでアナライズするコンサルも多い。その最たるものが新聞やTV局の事例だと、べリングキャットでしょう。こういう着想でオウンドメディアを運営するという策もある。まぁゲヲログは完全にそっちの方向を向いてますね。だから広告は掲載してない。広告収入で得られる収益は限られているからです。だったら新しいビジネスモデルを打ち立てるほかない。だからそれを論文で述べようと思います。