今、コアゲーマである私たちがゲーム「ホテル・バルセロナ」について知れる大体のこと | ゲヲログ2.0

今、コアゲーマである私たちがゲーム「ホテル・バルセロナ」について知れる大体のこと



「ホテル・バルセロナ」について今知りたいこと

とうとうTGS23の関連ブロードキャスト企画「Xbox Digital Broadcast」で”鬼才”&”鬼才”のタッグが作る2.5Dホラーアクションの最右翼の情報が明らかになってきた。もうご存じの通り、片っぽの”鬼才”はSWERYことWhite Owlsを率いる末弘秀孝・もう片っぽの”鬼才”はグラスホッパー・マニファクチュアを率いるSUDAこと須田剛一だ。ここで両氏の経歴や代表作となるIPからまずは読み解いてみたい。

SWERYとSUDAのこれまでの遍歴

末広は大芸大で映像技術を専攻した後、いくつかのゲーム会社を経て独立、MITでのゲーム関係の講義をはじめとして、世界各国でゲームデザインがらみの講演をするなどこの産業分野では極めて知名度の高い人物。代表作に、”世界で最も評価の分かれるゲーム”として有名な「レッドシーズプロファイル」や、一般的な知名度の高い「ドラッグオンドラグーン3」「D4: Dark Dreams Don’t Die」といったゲームがある。一方、須田は東京デザイナー学院の出身で、小島秀夫(コナミを経て独立)や三上真司(カプコンを経て独立)と親交のある国内外で著名なゲームクリエイター。人材の宝庫であったコンパイルと並んで伝説級のゲーム会社として未だに語り継がれるヒューマンの出身である。担当したゲームの中で、一般的に知られているIPに「ファイヤープロレスリング」「ロリポップチェーンソー」「零 月蝕の仮面」などがある。

極秘プロジェクトの内実

今回、TGS23で公開されたのは、過去の両者の対談番組「トラヴィス・マンデー・ナイトロ2」にて〈極秘プロジェクト〉とされたこのIP「ホテル・バルセロナ」のことと言っていいだろう。全米中のシリアルキラーを倒す2.5Dアクションゲームとなる予定だ、という。両者の”結託”から数年間音沙汰がなかったため(上述の対談番組が作られたころはおぼろげなアドリブ企画があるのみだったのは事実)、本当にこのゲームは作られているのか?いつかリリースされるのか?あまつさえ、ファンは諦めた方が良いのではないか?とされていたところ、IPの内実が上記のブロードキャストで公開されたため、『ああマジで作ってくれてたんだ!リリースされるんだ!』と、驚き半分・期待全個分で迎えられた経緯を持つ。2024年にリリースされる予定であることも分かったが(コンテンツの大半は出来ているらしくACTゲームゆえの調整部分にすごく綿密になってるという)…さて、ゲームはどんなもんになるんか?

「ホテル・バルセロナ」のゲームシステム

両者の持ち寄ったアイデアの良いところを組み合わせたゲームになるようで、ホラーとユーモアを融合させたスプラッター系の爽快感あるゲームになるということが明らかになっている。「ホテル・バルセロナ」というリゾート施設を闘いの舞台とし、プレイヤーは一癖も二癖もある特殊なキラーたち7名を相手取り戦うこととなるという。武器はメインウェポンとサブウェポンに分かれていることが明らかになっており、そのうちメインに近接ナイフ・サブにショットガンや火炎放射器などの遠隔武器が設定されている。そのほかに武装はチェストから得ていく形になる。また、もう既に情報が流れているが、「スラッシャーファントム」というデスループシステムがメインの実装システムとなる(わかりやすいところで言うとローグライト要素がやはりある)。このシステムは周回プレイの時、時間差で過去の自分と共闘できるというユニークなもの。ただ、どういった環境でも再生可能な時間操作ものか?というとそうではない。キャラクター強化システムとの兼ね合いになっていて、ファントムはその強化の度にリセットされるほか、そもそも三回までのファントム残像しか”再生されない”というのだ。曰くところによるとこの「スラッシャーファントム」なしでもゲームはクリアができるようになっているとのこと。ただ、ファントムシステムから勘繰れるように、本作が高難易度ゲームであることは間違いないようである。

ゲームデザインと「ホテル・バルセロナ」のこれから

ゲームのデザインとしては、日本のサブカルチャーと米国の80年代のホラーファッションの融合した独自の世界観で仕上がるとのこと。数々のホラー映画には確実に影響を受けているという。ACTゲームゆえ60fpsが達成できるように設計されている。両者のアイデアを基盤にしながら、実際の開発はWhite Owlsが担当し、須田がそれをチェックしていくという関係で作られているという。キラーとの闘いに入るときのアニメーションは著名な映像クリエイターの南條沙歩に託されているとも。なお、噂された”もう一人の鬼才”である外山圭一郎がどうかかわっていくか?はどこ調べても詳細は分からなかった(最後尾に付したIGNの記事によると『外山は別に独立してるので参加しないかもしれないが、関連DLCで参加するかもしれない』と須田は答えている)。プレイ可能環境はPC(Steam)/Xbox Series X|S/PS5。Switch版はどうなるか、ここもわからんかった。

~参考記事~

須田剛一氏・SWERY氏タッグによるZ指定ホラーアクション『ホテル・バルセロナ』正式発表。“死んだ過去の自分”と協力し、全米中の殺人鬼を始末する – AUTOMATON

『Hotel Barcelona』SWERY 氏インタビュー。須田剛一氏と共に開発中のゲームは、新たなデスループ システムを搭載したホラー アクションだった! – Xbox Wire Japan

SWERYと須田剛一のタッグチームが放つ『Hotel Barcelona(ホテル・バルセロナ)』は“2.5Dスラッシャーフィルムパロディックアクション”を展開する!?謎のプロジェクトの実態をSWERYに問いただす(IGN Japan)