【未だ衝撃と熱が冷めない!】「サイバーパンク: エッジランナーズ」IGN JAPANはどう評価したか? | ゲヲログ2.0

【未だ衝撃と熱が冷めない!】「サイバーパンク: エッジランナーズ」IGN JAPANはどう評価したか?



ゲーム系メディアIGN JAPANが”スタッフを挙げ最新の映画やドラマについて雑談をする番組”である「銀幕にポップコーン」。既に傑作との評価を多方面から固めている、TRIGGER制作・Netflix配信の映像作品である「サイバーパンク: エッジランナーズ」が、9/29付の同番組内で取り上げられている。番組内で出演し本アニメ作品を絶賛もしている葛西祝氏が、IGNの9/13付けのレビュー記事でどのようにこの「エッジランナーズ」を評したかをまずまとめてみる。

・”攻殻機動隊”のような情報量が溢れる映像化になると思ったが、それは良い意味で裏切られた.

・”そこにどのような世界があるか?”でなく”その世界でどのように生きるか?”をアニメでは描いているからだ.

・TRIGGERによる作画中心のアニメと、情報そのものであるサイバーパンク、一見矛盾するエレメンツは見事に融合している.

・原作でも感じさせられた、普遍的な人間の退廃性を情報サイコ都市内で描いたという、その”物悲しさ”という共通項はアニメでも踏襲している.

・主人公デイヴィッドという青春の真っただ中にいる青年の群像物語がそのアニメ化の特徴である.

・デイヴィッドは何物かになるどころか、サイバーサイコ化する運命にある.この青年期特有の葛藤を感じさせる.それは他の古典的な映画に見出せる要素だ.

・アニメ内で前述したような情報量の巨大さもなければ、SF的な深みのある設定描画もほとんどない.ただ、ナイトシティの再現度に驚かされたぐらいだ.

・むしろそれは監督を務める今石氏の代表作である「天元突破グレンラガン」や「キルラキル」を彷彿とさせる、サイバーパンクというジャンルでは本来描画できない人間の物語である.

『サイバーパンク エッジランナーズ』レビュー:破壊と殺戮で描かれる青春群像劇より要約.

ひとつ明らかなのは「銀幕にポップコーン」番組内でも語られているように、本作が、劇場版の映像作品も含め、近年稀にみる”傑作”である、ということだ。特にレビューで言われているように「どういった情報を蓄えた世界観を視聴者に見せるか?」に焦点が合って”いない”点が特徴的である。葛西氏は次のように語る。本作「エッジランナーズ」という映像作品は「登場人物がどのように世界で生きるか?」に徹頭徹尾焦点を当てる…と。これは同氏が言うように、TRIGGERによる「グレンラガン」や「キルラキル」で描かれた人間そのものの物語、として描かれた面のことでもあるだろう。

山田集佳氏らが「銀幕にポップコーン」番組内で語るように、「エッジランナーズ」の最大の特徴は、SFの側面はしっかりと堅実に描いたうえ、その役割は抑えめにし、人間の物語・特にデイヴィッドとルーシーを軸とする二人の恋の、ヒューマニズムの物語に仕立て上げた点だろう。「サイバーパンク」というジャンルの限界をわきまえたうえでそうしている…というわけだ。誤解を承知であえて言えば、「サイバーパンク」というジャンルと、「エッジランナーズ」という映像作品は決別しているように思う。

対して50分にも及ぶ「銀幕にポップコーン」番組内で指摘された特徴はどんなもんやったか?