【連載:ローグライト探訪記】「Risk of Rain Returns」~2Dリバイバル作として復活&回帰 | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】「Risk of Rain Returns」~2Dリバイバル作として復活&回帰



傑作RL「Risk of Rain」が帰ってくる!「Risk of Rain Returns」のことだ。

もともと「Risk of Rain」って2Dタイトルだったんだよね。それが「Risk of Rain 2」になってから、3Dタイトルになった。んで、この手のアイデアって従来からあって、個人的にはもっと豊富にあってもいい考え方だと思うんだ。2Dで作ったゲームを3Dに写像っぽく投影し別な空間と結び付けてリメイドする。あたしもアイデアとしては「Gearshifters」の開発者にこの写像表現をやったらいいんでない?ってツイートしたことがあったんだ。『お前の言ってることはよう分かる茄子』っていう返事がきちんと返ってきたw。こういう可塑性はゲーム制作においてあっていいことなんだよね。2Dで作ったゲームを3Dゲームに称揚させるってアイデア。数理的に言えば、3Dの微分系が2Dで、2Dの積分系が3Dじゃないか?だからこそ一時期話題になったカプコンの数学勉強会もあるわけですよ。バイオIPを支える数理技術ってこととしてな!

そして、この度「Risk of Rain」が「Risk of Rain 2」としてリメイドされた後、IPの行く末の光が再び見えてきた。それが、2D作としてさらにリバイバルされる、というルートだったんだ。これは、あたしにとってもとても意外かつ斬新なことだった。ひとつ、確実な外部要因として挙げられるのであれば、GearboxがIPの現タイトルを買ったようなイメージだろうな。経緯を軽くおさえておくと、元々「Risk of Rain」はパブリッシングにインディー界隈では有名なChucklefishが就いていた(少なくとも今、現タイトルのIPのPはそうなってる)。そして、シリーズ「Borderlands」で世間一般に良く知られている、Gearboxが「Risk of Rain」IPの行く末を見て、リバイバル版「Risk of Rain」つまり”リターンズ”をパブリッシングすることに相成ったんだよね!「Risk of Rain」(2Dのゲーム/P:Chucklefish)☞「Risk of Rain 2」(世界観を共通させた3Dのゲーム/P:Gearbox)☞「Risk of Rain Returns」(リバイバル2Dタイトル/P:Gearbox)っていうスキームがあるんよ。この経緯だけ紐解いてみても、かなり興味深いスキームだよね。

もっとも、2Dで表現されたゲームが3Dになって、2Dでしかできないことを新たに発見して…その間新しいアイデアや『こうしたらいいんじゃね?』っていう目標らしきものが登場したってのは、経緯としてごくごく自然なことでもある。今まで来た道を振り返って『ああ、こういうアイデアもあるんだなあ…』っていうディスカバリーだよな、まさに!がつんとプレアブルキャラを増やして、アーティファクトも増やしてきた。実装できる要素は増やして、バランスとってより原作をパワーアップさせるってことよね。従来の通り、シングルプレイに加え、Co-opだってもちろんできる。ま、3Dにしてみたからこそ、その微分系でできることを新しく発見したんだよな、たぶん。これがゲーム性をリバイバルする最大の内心的な意味合いだと思うな。

んなもんだから、決して完全に新しいことを、まったく白いキャンバスからやりなおそうってわけじゃないのよ。むしろ今までやってきたことの改善点に過ぎないわけだよ。でも、リバイバル作を次元を超えて振り戻して作っちゃうってのは、これまでのゲームの制作論にはあまり見て取れなかったすごいことだと思う。ゲームの個別のタイトル制作方法としてはそれほど斬新じゃない。でもIPとかシリーズものってことで🤔上では興味深いルーツを持ってるなって思うんだ。ゲームの大局的な作り方・哲学的方法論として、この手法って流行る可能性があるよね、っていうことだね!まさにローグライト的な・アイロニーな復習論でもあるけどなw。

『やつらは帰ってくる…』そいつが、まさに【Returns】なわけだよッ!