中村修二先生が米国市民権を取ったたった一つの理由【日本が優れていないわけではないという”条件”】 | ゲヲログ2.0

中村修二先生が米国市民権を取ったたった一つの理由【日本が優れていないわけではないという”条件”】



ノーベル賞の中村修二氏、「アメリカの市民権」を取った理由を語るwithnews

これ、大学院時代、うちらの先生も良く言ってましたね。米国では、軍がすごく力を持っていて、軍のリクルーターが有望な研究している大学に💰を落としていってくれるらしいです。ただし、機密を守ってやれとのこと(ついでに言っておくと、米国ではVCの力はあまり強くなくむしろ弱いらしいです)。事実、筑波大学山海教授(サイバーダイン社のトップ)や千葉大学野波教授のもとにもペンタゴンから、技術供与してくれないかってリクルート来たんですよね。日本は技術を平和利用しなければならないという鉄則があるので、ロボット/ドローンの権威としてそれぞれ知られる山海先生も野波先生も軍事支援を双方断ったのとことです。日本はそれだけロボット技術が優れているってことの証拠ですよね。

てか、よく米国では博士号持ちは優遇されるとか言ってますけど、研究室のボスがカネを集めなければいけないってのは日本とは変わらないんですよ…。先日行ってきた地元の私立の大学院でも教授は言ってました。曰く『我々は経営者と変わらないんですよ』とのこと。研究室のボスはカネ集めも実力のうちなんですよね。つまり、個人経営で研究をしていて、大学からは一銭も出ないとのことは、米国でも日本でも変わらないんです(てかむしろ大学院生の博士課程の研究でも同じで科研費は自分で院生が集める必要がある)。よーするに、自分で稼ぐ必要があるらしいです。よく言われるように、日本だけが恵まれてないとかそういうこと単純なことではないんだよね。IPCCへの応用で知られる眞鍋先生だって、それだけの結果を出し続けてきたんだよね…だから90歳の今でも現役でスタンフォードの研究員を今でも務められておられなわけですよ。

むしろ、日本は恵まれているほうという意見もある。なぜかっていうと技術力があって応用開発に優れたSMEが多くあるってのは米国でもなかなか考えられることではないそうで…世界に先駆ける開発力のある中小企業が大田区や東大阪(2023年初頭時点で今やってる連ドラでかな~り有名になったけど)にいっぱいあるってのは我々日本人の誇りなんですよね。だから、普通通りの勉強して博士号を持った後のキャリアパスを明確に描けていれば、困ることってないんですよ。大企業の研究職だけって考え方もたしかにいいとは思うんだけど。例えば、千葉県にもいくつかSMEがあって、世界で最先端の特許にすぐれた工業技術を持つところがある。自分と面談してくださったところは、トンネル工法の会社でしたけど、特に社長さんはかなり厳しくもとても優しいかたでした。

だからこそ、ですが中村先生もおっしゃっていますよね。徳島大学の修士課程を出た後、稲森和夫先生が鶴の一声で”京セラ内定”を当時の中村先生に出した。ただ、家庭の事情もあって、徳島の日亜というSMEに入社、社長に嘆願してツーフロー特許を日亜でとった、むしろそうでなければ特許はとれなかったって中村先生は述懐しておられだよね。つまりここに至って線で点が繋がるってわけでしてねw…

チャレンジ精神をもつことは勇気が必要だけど重要なことなんだなぁ…