【連載:ローグライト探訪記】LoL(リーグ・オブ・レジェンド)-IPの挑戦~2DローグライトACTゲームとしてスピンオフ作結実 | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】LoL(リーグ・オブ・レジェンド)-IPの挑戦~2DローグライトACTゲームとしてスピンオフ作結実



今世界で最も流行っているMOBAのひとつであるLoL(リーグ・オブ・レジェンド)。そのIPの挑戦がスピンオフ・2DローグライトACTゲームとして結実しようとしている。「メイジシーカー:リーグ・オブ・レジェンド ストーリー」というタイトルで4月18日(太平洋標準時)にリリースされるゲームのことだ。LoLのプレイアブルチャンピオンとしてお馴染みサイラスに焦点を当てたゲームになることが明らかになっている。

この新作2DローグライトACTゲームでは、原案であるLoLにおけるサイラスの設定も一通り踏襲している。まずキャラクターの背後設定(故郷をデマーシアとする点、メイジ狩りがメインテーマとなっている点)。次にキャラクターのアクション設定(他者の呪文をコピーする能力があるという点)だ。原案であるLoLの設定にアレンジを加えながらも踏襲し、別な切り口からサイラスの故郷・デマーシアを舞台に戦いの火ぶたが切られる様子が、ゲーム内で描かれる。

デヴェロッピングには名作ローグライト「Moonlighter」を手掛けたことで良く知られているDigital Sunが起用され、パブリッシングにはRiot Forgeが就くことが明らかになっている。Riot Forgeはその公式ウェブサイトが主張するようにゲームのデヴェロッピング支援&パブリッシングを専門とするRiot社謹製のゲームブランドとなっていることが伺える。意外と知名度が低いRiotの同ブランドだが、これまでにもLoLのスピンオフタイトルは数多く世に出してきた経緯があるという。

あたしも今回調べていて初めて知り驚いたが、「ヘクステックメイヘム」「ルインドキング」はそのLoLスピンオフタイトル系譜の中の一作なようだ。さらに、今後リリースが予定されているLoL-IPのスピンオフタイトルとしては、「コンバージェンス」「ソング・オブ・ヌヌ」といったものがあり支援性あるゲームパブリッシングに意欲的な方針が垣間見える。今回発表されている「メイジシーカー」も、名作ローグライトとしてその技術力を各ゲームプラットフォームを通じて見せつけた「Moonlighter」の開発元に白羽の矢が立った形なのだろう。

実はLoLは、ニコニコ大百科も伝えるようにもともとコンテンツの成り立ちとして興味深い歴史を持っている(「ウォークラフト3」のMODとしてリリースされたのが初発だ!)。それだけにIPの展開先として、Riot Forgeがこれまで目指してきたもの・今目指すもの・これから目指していくものは、どの点で切り取っても興味深いコンテンツとしての魅力があると思う。様々なコミュニティの意見を聞き、スキンの実装面においても一癖二癖良いスパイスを効かせることで知られてる。一言で言っちまえば、LoLは売り方が上手いIPなのだ。

ただ、あたしもそう感じていたように、これまでのそれらスピンオフタイトルの中で際立ってメガヒットなタイトルには恵まれてこなかったようにも思える。ローグライトは明日発売の「Ravenswatch」や傑作「Hades」続編の存在もちらつき群雄割拠の世界であることに間違いない。LoL-IPのスピンオフである「メイジシーカー」も、目の肥えたローグライトヲタの手厳しいレビューにさらされることだろう。それが吉と出るか凶と出るかは、正直今のところ判別がつかない。

ま、傑作になってくれることを祈って発売日を待とうじゃんか。