”ゲーム界の異端児”DMM渾身の一作「ガールズクリエイション -少女藝術綺譚-」には期待しかない | ゲヲログ2.0

”ゲーム界の異端児”DMM渾身の一作「ガールズクリエイション -少女藝術綺譚-」には期待しかない



DMM GAMESがクリエイティブチームくまさんとタッグを組んで共同開発をした、新たな美術家・芸術作品擬人系美少女ゲームが今話題だ。タイトル名:「ガールズクリエイション -少女藝術綺譚-」、略称:”ガークリ”。クリエイティブチームくまさんとしては第四弾目のゲームで、DMM GAMESとしても肝入りの新作。ゲームジャンル:ターン制戦略シミュレーションRPG。公式ページによれば、DMM GAMESプラットフォームでプレイが可能な他、DMM謹製ランチャーであるDMM GAMES PLAYERから起動可能、さらにドロ版もリリースされてる。今年10月末に公開された基本プレイ無料タイトル。

ゲーム”ガークリ”の舞台となるのは芸術都市アテネス。人間の生命を脅かす芸術品「死の芸術」に対抗するため、立ち上がった芸術家たちと作品群「イマージュ」を描くSRPGだ。ゲームプレイは、わかりやすく言うとスパロボっぽさのあるSRPGで〈敵の上を通過するたびに攻撃アクションが発生する〉という単純だが興味深いシステムを持っている。バフも味方の頭上を通過することで為される。これらのシステムを包括するルールが〈攻撃をし続ける必要がある〉というものだ。これはステージを構成するマスが左端から下落・崩壊していくため、常に移動&攻撃を繰り返しながら進み続ける必要性が生じるというもの。

DMMはこれまで”艦これ”こと「艦隊これくしょん」や「刀剣乱舞ONLINE」といった、”台風の目”を独自のスタイルで公開してきたが、本タイトルにはそれら”旧作開発”で得たノウハウを突っ込んでいるという。これら旧作で見かけられた”建造”や”鍛刀”といったアイテム生成のアイデアをぶち込み、旧来からのDMMファンにとって誉れの高いシステムは本IPでも継承している。ソシャゲっぽさのある”収集”や”報酬”といった要素も搭載されているが、これらのシステムと結び付けられる傾向のあるガチャについて、よくよくありがちな問題に十分配慮しているらしい。つまり無課金でもそれなり遊べるように作ってある。よりよい芸術的な編成を目指し、チーム強化を体現するゲームサイクルを実現したことも明らかになっている(この辺りはファミ通の記事に詳しい)。

YouTubeでは、この”ガークリ”のプロモーションムービがいくつも公開されていて、WebCMも盛んに放映されている。これら、クオリティの高い映像はポイント・ピクチャーズによるものだという。CMの音楽で印象的なゲームだが、当の音楽担当はアサノハヤト(元々ガスト所属で現在フリー・代表作に国内外で有名なIPアトリエシリーズがある)。ゲームを彩る高品位な楽曲に惹かれプレイを始めた、という方がつべプラットフォーム上の※に足跡を残している。インプレッシブなゲーム性は音楽面のみならずビジュアル面でも作り込まれ強調されている。いわば〈登場する芸術作品自体が動くようなゲーム〉になっている点にも注目したい。

DMM GAMESはゲーム界の異端児だとあたしは思ってきたし、事実距離を取ってきた。かの有名な”艦これ”もほとんどやっておらんし、傑作ローグライト「スターレネゲード」のパブリッシングを当初ここが取り仕切ったことにも随分と自分は批判的だ。だが、GREEの田中社長でさえこういうことを言ってしまう現代の和製ゲーム市場で、個性を追求しようとして新しいゲーム性を持ったIPを作り込んでいく姿勢には、心底驚き見直している。〈DMMだからこそできることをしようじゃあないか…〉そんな気概を感じさせるエンタメ志向の姿勢は個人的にも応援したいところだ。欲を言えば世界を目指してほしい…国内の大手ゲームデベロッパが踏んだ轍を踏まず、未来志向の新たなゲームIPを今後も作ってほしいと思い今筆は置いておこうか。

〈リンク:ガールズクリエイション -少女藝術綺譚- 公式サイト