Steamゲームレビュー・傑作FPS編「Ziggurat 2」~Doom/Quakeに近めのスピード感と達成感のあるFPS | ゲヲログ2.0

Steamゲームレビュー・傑作FPS編「Ziggurat 2」~Doom/Quakeに近めのスピード感と達成感のあるFPS


※アイキャッチは上記レビューより引用させていただきました。

ゲームの紹介

佳作「Immortal Redneck」とよく比較されるタイトルに「Ziggurat」という”魔法もの”のFPSがある。

今回紹介するのはその続編でEA配信中の「Ziggurat 2」というタイトル。本作はFPSにアンロック要素・収集要素を豊富に持ち込んだいわゆる『ローグライトFPS』という今流行りのジャンルのうちのひとつだ。プレイヤーはクリーチャーが多く住まう塔を次々と攻略していくことになる。

ストーリーの攻略ステージは塔ごとに分かれており、メインステージとサブステージに大別できる。多くの要素をアンロックしていきながら、これらの塔をひとつひとつ攻略するのだ。

塔(ステージ) をひとつひとつクリアーしていき、最終的に人間の居住地の安寧を確保するのが目的。敵となるクリーチャーをこの不穏な地域から一掃し、すべてのチャレンジ達成を目指せ。
フル上位互換された今作

ステージはランダム生成であり、構造は似ていても同じものはない。各ステージの塔の階層にはそれぞれかなり強力なボスが出現し、そのステージの道中でのリソース管理の判断力が問われる。

魔力(マナ)の残力管理は、HP残量への配慮と共に特に重要だ。マナが尽きると、万策尽きたも同じ。道中でレベルを上げて、マナとHPの回復はでき、道中で倒した敵から得られる拾得物でこれらの回復は可能。だが、調子に乗ってハイスピードに動き回りながら無限に魔法連撃を撃てるものではなく、そうすると確実に負けるようになっている。たしかにプレイ感覚はDoomやQuakeに似ているけど、あれらに+αの要素・リソース管理という重要なタスクをプレイヤーに課しているわけである。そういう意味ではプレイのスピード感だけではなく、バランスがうまく取れた時の達成感を通じて得られる設計になっている。

魔力を発生して敵を攻撃するには武器が当然必要となる。ここが重要な点で、魔法の発現に使えるアイテムは基礎魔法であるワンドがあり、さらに三色に分類された魔力をそれぞれ専用に使う多彩な杖・魔導書・火器といった武器もある。繰り返すようにこれら三つの種の魔力の管理能力はとてつもなく本作では重要だ。

グラフィックスも全体的に洗練されていて、前作よりもずっと進化進捗しているのは明白。こういう意味で、もう前作には手を出す必要がないほど、フルカスタム上位互換といえる続編に仕上がっている。EAを抜けるのも時期はもう近い、という。

塔ステージの構造の秘められた緻密な設計力

ステージ内に潜むギミックも多彩になっている。基本的には部屋内のすべての敵を掃討すれば次のステップへ進めるのだが…この部屋内に仕掛けが施されていることも多い。画面がアナログ調になる等、その種別の豊富さには枚挙のいとまがない。

ショップがある部屋・HPやマナの回復ユニットが配置してある部屋・ボーナスアイテムが得られる部屋・ステージ進行のための鍵がおいてある部屋など、豊富に用意されてる部屋の基本構造に関しては基礎知識を持っておきたい。これらの部屋は、ステージ攻略のために工夫ある活用が必要となる。

部屋内の”ミニオンズ”をすべて倒していくことでその部屋から解放され次の部屋に移動できる。部屋内には巧妙な仕掛けが隠されていることもしばしば。Doom/Quakeに近いとはいえども適当に撃ちっぱなしで局面打開できるほど甘くはないFPS。

例えば、HPを回復するユニット部屋を早急に活用してしまうと、道中でザコ敵相手に不用意にHPを減らしかねない。するとボス戦でゴリゴリHPを削られてどうしようもない…という事態に陥ってしまう。だから基本的にこういったバフ部屋は後々のためにとっておくことが求められる。もちろんそれはマナについても同じ。さらにそれら部屋の活用以外にも、パークの入手などについても注意しなければならない。

爽快感だけのFPSではない…といったところだろうか。

ステージ各層の最深部には様々なデザインのボスが待ちうける。戦闘難易度が中程度の設定であっても、十分やりごたえのある戦闘になるだろう。
このように”お金”を支払うことでバフ・各種アイテムなどを入手可能。活用するタイミングももちろん極めて重要。
ボスが待つ部屋に入るには『ガーディアンの印』を持っていく必要がある。各層のステージマップのどこかに配置されているキーとなるアイテムだ。
アンロックできる要素の膨大さ

本作ではアンロックできる要素が膨大すぎるほどであり、『ハマればハマるほどハマる』。ステージを攻略していくミクロ的な達成感と共に収集図録的なマクロ的な達成感を実現している。例えば、武器類だけでも大体50ぐらいは確認できて、パークともなると300にも及ぶ。敵やボスも図鑑に収録されるのですべて合わせると500ぐらいはアンロックする要素があるのではないか?もちろんヒーロー(プレイヤーに相当)もその範囲に入っている。11ものヒーローをアンロックするには相当時間がかかるだろうなぁ…

そばかす美形女子・カリーナはあたしお気に入りの相棒。
今作では魔法力を基本とした魔法火器ともいうべき銃火器類もある。やはり、工夫が効いてて”飽きない”要素になっておる。
ラボ機能と本編以外にもあるチャレンジ要素

ステージの区切りとなるゲーム途中ではラボ機能を使うことができる。これは基礎能力をアップさせることのできる要素であり、各種ステータスを上昇させる役割を担う機能だ。もちろん無制限にアップさせることができるわけでなく、スキルの割り振りには必要な”紫色の印(インサイト)”が必要になってくる。ここでうまく基礎ステータスを上げて、毎回の挑戦をちょっとばっかしづつ楽にしていくことができる。これぞローグライトの真骨頂。

ローグライトものでは、お決まりといっていいほど恒例なステータスアップ要素。だが、あまりにもその種別が豊富すぎる…

加えて、オンラインランキングが掲載されたデイリーチャレンジや、クラシックモードと呼ばれる、ゲーム本編外の攻略要素もでかいものがある。やりこめばやりこむほどやりこみの深さが深まるというある種のレトリック構造をローグライトFPSに実装させることができている。通常の塔をワンステージ四層クリアするだけでも40mぐらいかかった…このゲーム、ホンマ”深すぎる”んじゃねえのw

ゲーム本編だけでもすべての要素のアンロックを達成するには少なくとも100時間単位のプレイが必要だと思われる…さらに、本編外のモードも含めると、やりこみ要素は鬼畜すぎるほど豊富に。
まとめ
光の向こう側にあなたは何を見る!?

というわけで、普通に傑作。最近になって日本語ローカライズにも対応した。なんでこんなに流行ってないの?PS5とかでもだしゃいいのにってぐらい完成度は高い。これでまだEA脱出前という…豊富なコンテンツの量とその構成の緻密さ・バランスさではどのタイトルにも負けない秀逸な一作だ。ガチンコ、コアなSteamerならば買うしかないタイトルっす。

※Source of Photo: Ziggurat 2