AppleとMicrosoftは仲が悪いのか? | ゲヲログ2.0

AppleとMicrosoftは仲が悪いのか?



質問は例のごとくQuoraで飛んでいるものだ。その内容はズバリ『AppleとMicrosoftはお互いのことをどのように思っているのでしょうか?』というもので、これに対してある種”当事者”(Skype:2年・オンラインストア:3年・Dynamics:1年のMS勤務計6年のカタらしい)とも言える渡辺氏が、本記事があたしによって執筆されている実に3年前に更新・答案している(Quora)。それを要約してみよう。


・MS社員はAppleの製品を悪く思っていない.

・例のリンゴマーク(Appleマーク)は社内でも良く見た.

・Mac Book ProやApple Watch、Air Podですら愛用者が多い.

・iPhoneだって(MSがスマホ参入する傾向を見せた時期を除けば)モウマンタイ.

・MSとしてもAppleを重要な業務のパートナーとして見ている節がある.

・おそらくゲーム/クラウドなどAppleと直接競合しないシーンが多いから.

・突っ込んで言えばMSがApple製品を”お手本”に取っているような雰囲気さえある.

※ただしこれらは(渡辺氏の)【個人的な意見】であることも踏まえてほしい.


ぶっちゃけて言えば、このネタは検索すればいくらでも出てくる(Yahoo!知恵袋)。その上、渡辺氏の言っていることはかねがね正しいとあたしも思う。たしかにゲイツと生前のジョブズは、決して純粋な友人ではなかったが(Business Insider Japan)、時としてまさに友人だった。MSのOSの売り込み方にジョブズが激怒したこともあったとあたしは聞いているが(ニコニコドキュメンタリー参照のこと)、盟友・好敵手・良きライバルという側面のほうがずっと強かったはずだ。スタンフォードの卒業式で、ジョブズが『WindowsはMacのパクリなので』と言及したのはあまりにも有名…。

昨今のIT業では、儲け・利ザヤが低減しているのは間違いない(どの既存産業もそうであるように)。”ポストモダンの経営”においては、競合相手のキンタマ握りあいながら牽制しあう…ということが重要なのだ。”相手のキンタマはいつでも握りつぶせるがそれをやっちゃあおしまい”なのだ(いわば【キンタマ合戦】)。その反証となる事例は事実今確認できることだけでも多く挙げられる…もし仮にMSがAppleやGoogleと全面戦争しているのであれば、こうしたことは起こらないはずだ。


Game Pass Ultimate特典にAppleのサブスクサービスの無料体験期間が設けられている.

Xbox(MSのCSゲーム機)にはYouTubeのアプリケーションがオプション実装されている…等々


ビジネスで重要なのは、おそらく相手の手の内を知ることである。敵を知らねば、敵の良いところと悪いところがよくわからない。となると、時勢を逃してビジネスという現代の合法的戦争で、己ずの側が負けることが考えられる。これほどシンプルな論理が未だかつてあっただろうか?SteamだってMSの経営プログラムにキッチリ組み込まれてるじゃんか!!

{端的に言うと”敵には塩を送っておけ!”ということなのだッツ!!!}