NHK「THE ANIME STUDIO」を総合ch及びBSで3/19から放送~TRIGGER/WIT/Production I.G各アニメ制作スタジオを特集 | ゲヲログ2.0

NHK「THE ANIME STUDIO」を総合ch及びBSで3/19から放送~TRIGGER/WIT/Production I.G各アニメ制作スタジオを特集



日本の公共放送局NHKの国際放送:NHK WORLD-JAPAN ロゴ(Public domain)

NHKみたいな放送局ってのは、日本のみならずどの先進国どこかしこにもあって、例えば、イギリスのBBCに始まり、韓国のKBSなどがかなり有名っすよね。いわゆる公共放送や国営放送、というひな型に沿って設立された、いわゆる中央放送局ですね。んで、彼らも国際的な情報発信の網を作るべきだ、という姿勢から、これらの放送局は国際放送という名の下、海外に自分たちの立場を加味した番組を各国語で放送してるっちゅー事情があるんすよ。だから、NHKの場合は英語とかで国際放送していて、BBCだってやってる。その裏で台湾も実は日本語のラジオ放送してるんですよね。

これには政治がらみの理由もあればいろいろな地政学的な理由もあろうかと思います。あたしもこのRti(台湾の国際ラジオ放送局の略称)の編集のかたにメールでサイトのリンク切れに関して日本語でメールを送ったことがあります。しっかり返信を日本語でご丁寧にしてくれました。台湾の場合は中国との国際的な関係性もありますし、それ以上に文化的な理由もありそうですね。例えば、ポップカルチャーが盛んなのは、J-POPという音楽の枠組みだけでなく、台湾も韓国のエンタメカルチャーの勢いほど…とまではさすがにいかないでしょうけど、T-POP(台湾のポップス)があるじゃないですか。例えば古くは張恵妹(A-Mei)に始まり、王心陵とか蔡依林など中国でも人気のあるアーティストが多い。だから、友好関係を手繰ったり、いろんなそれぞれの思惑や事情があるんでしょうね、ちゅこと。

(。´・ω・)<んで、なんで、お前イキナリそんな話してんの?

ということなんだけど、NHKが国際放送でTRIGGERの特集番組作ってやってくれてんだよね。んでそれを基礎として、いろいろと日本語で国内向けの放送もできるってもんだからそれについて言おうと思ってたんだ!これについてはゲムスパが早くも報じてる(Game*Spark)。此度、NHKのドキュメンタリ―枠内で「THE ANIME STUDIO」という番組が放映されることがきまったっていうニュースだね。だから、サブカルネタということで忘れないうちにここで書こうと思ったんだった。この番組は、おそらくNHKワールドジャパンで配信された、英語での国際放送番組を基礎に置いているものだろうと思われる(NHK WORLD-JAPAN)。リンク辿って動画見ていけばわかるけどすごく英語の勉強にもなるよね。

んで、こっから派生して、TRIGGERとWIT STUDIOの二社に加えて、有名なProduction I.Gも含めた特集番組を日本語でNHKのデフォの放送局で放映するっていうニュースみたいね。ご存じのようにTRIGGERはゲヲログ2.0でも度々取り上げた傑作「サイバーパンク:エッジランナーズ」や「リトルウィッチアカデミア」「キルラキル」のアニメ制作スタジオとして知られている。WIT STUDIOのほうだって最近は漫画バカ売れしてて大人気の「スパイ・ファミリー」で有名だよな。言わずと知れたProduction I.Gは「攻殻機動隊」などのコア層が好むスタジオとして有名、「テイルズ」シリーズのムービのように技術供与みたいな形でゲームとの親和性もあり、古くから深い含蓄を含むアニメスタジオとして国内外で評価が極めて高い…といったところか。

こうしたニュースやツイート情報筋をみていくとわかるんだけど、みんな期待してこういう特番を待ち望んでいるみたいなんだね。たぶん麻生太郎が言うように、ジャパニメーションは国際平和にも役立つっていう文化的な理由付けがあると思うんですよ。特に「サイバーパンク:エッジランナーズ」とか、ぶっちゃけ性表現とか残酷表現の問題で過激すぎて地上波で放映できねえじゃん。だから、オブラートにくるんで、ある程度できる放映の枠内で解説する・ジャーナリスティックに注釈するという立場でこうした放送枠を作るんだとあたしって思うんだよね。んだって、面白い試みじゃね?Netflixの番組制作の方法論がアニメ産業全体を救うってことはないだろうけど、様々なアプローチでアニメに接する機会が多くなったと思うわけよ。繰り返すけど、ビジネス上の理由もあれども、政治的な理由ってやっぱあると思うんだ。端的に言うけど、アニメ見てりゃ戦争してる暇ないじゃん。日本なりの既存のエンタメ産業の受け止め方・情報発進の仕方ってのを、国際標準の環境から客観的に学べる機会が多くあるっていうことなんだとも思うんだよね!

Nippon Hōsō Kyōkai / Nihon Hōsō Kyōkai, Public domain, via Wikimedia Commons