【Steamゲームレビュー】「両手いっぱいに芋の花を」”JRPGはまだ終わってないこと”を感じさせる和製ダンジョンクロウル | ゲヲログ2.0

【Steamゲームレビュー】「両手いっぱいに芋の花を」”JRPGはまだ終わってないこと”を感じさせる和製ダンジョンクロウル



今回ご紹介すんのは「両手いっぱいに芋の花を」ちゅ特徴的なタイトルのゲームね。作っとんのは「ヒーラーは二度死ぬ」で狼煙を上げたPon Pon Games。どうやらこのdevは前作で得たノウハウを基に、オリジナルのダンジョンクロウル作品である本作をリリースするみたいね。んで、パブリッシング担当がおなじみのPLAYISM。和製の良作を発掘しては世界中にうってるpubとして有名だよね。 これ、今のところ期間限定でSteam Next Festival開催中はデモ版が無料でできる。今のうちからやっておいたほうがいい良作になりそうだからテケトーにレビューすっと。

まず、本作の一番の見どころは、ダンジョンクロウルとパーティ型RPGとを融合させた点ね。タイル式のダンジョンクロウルっていえばええのかな。wizとかダンマスっぽいタイル回転・移動式のマス目を移動基本単位にとったゲームね。wizなどと同じく、本作ではダンジョンで敵に出会うと、状況はパーティ型RPGに早変わりする。シームレスに変移するパーティ型RPGの部分は斜めから3Dの舞台を見据える形になり、ちょうどFFみたいになる。ダンジョンクロウル+ターン制3DRPGとでもいうべきゲームだね。こまごまとしたところが光るタイトルだからそのあたりを解説する。

冒頭に示したように、このゲーム細かいデザインがすごくいいセンスだしてる。前作の「ヒーラーは二度死ぬ」で培ったノウハウが活きてるのを感じるよね。デザインは似てるんだけど、あいつをより拡張してRPGっぽく大幅にオーバーホールしたみたいな感じ。詩的なシーンカットやローポリゴンでデザインされた懐かしいようなタイトル。だけんども、ダンジョンでの戦闘部分がすごく単純ながら良いラインを描いている。

例えば、このシーンを見てほしい。このシーンは冒頭チュートリアルのボス(なんかな?)戦のワンカットなんだけど、相手の行動が実は予知できてしかもそれがしっかり敵キャラクターの頭上に図示されるんだ。これだけ言うとなんだそれだけ?って思うかもしれん。けれどもこれが本作におけるゲームバランスに寄与するシステムになってんだな。こちら側がその予知を元に防御や庇護といったディフェンス策を練ることができるわけよ。

んで、そのディフェンスやオフェンスには行動ポイントを使う事となる。つまり、ゲームを効率よく進めるにはいつでも自由に防御したり攻撃したりしちゃいけないんだ。相手の行動を予知し、それに最適な行動ポイントの割り振りをしながら、全滅を防ぐっていう高度な、いわばコマンドライン式のRPGに結実してんだな。だから、deployの方法論としては単純すぎるほど単純なんだけど、その単純性ゆえ奥深さがあるのだ。これがこのゲームの肝。ごり押しでは勝てないシステムに見事になってるわけ。具体的には構えをしなおすコマンドを選択することでこの行動ポイントは回復する。常に気を使ってなけりゃならないリソースってことだね。

ダンジョン内では通ってきたマップも見ることができるよ。あと武器錬成を手掛ける鍛冶屋だとか、情報を引き出せたり取引を望む冒険家みたいなNPCも多くいるようだ。宝箱もあって、こっから強力な武器とか防具とかそういうもんを手に入れられる。下の画像みたいに迷ったところはしっかりフォローしてくれるシステムもあって、システムの理解が足りない時・助けが欲しいときには指定のコマンドボタンを押せば助言が下りてくる。例えば、次のシーンをみてほしい。 

これは射程とかの解説だね。距離と命中率との兼合いやジョブごとに得意とするシーンがあるちゅことね。だからバランスよく割り振ってくことが求められる。敵ごとに耐性のある攻撃手法や弱点も無論ある。だからそこを突く。当然ジョブごとに攻撃のタイプ以外に習得駆使できるスキルまでも違ってくるので、そのあたりも考えて前衛後衛をうまく組み立てることが求められてくるんだ。この上の画像では、すべてのキャラクターの風貌を同じようにしちゃったからこの後、どの敵がどの自パーティキャラに攻撃してくるか?という行動予知ができなくなっちゃったんだけど、この辺りの微修正・改善点は正式にリリースしたあかつきにはdevとしても修正してくるだろう。

※画像:ゲーム「両手いっぱいに芋の花を」より引用.