【連載:クマでも読めるブックレビュー】「GAMING THE MULTIVERSE 拡張するゲームと世界 – WIRED VOL.46 」~やはり高級紙… | ゲヲログ2.0

【連載:クマでも読めるブックレビュー】「GAMING THE MULTIVERSE 拡張するゲームと世界 – WIRED VOL.46 」~やはり高級紙…



いや、やっぱWIREDはすごいわ…これ高級紙ですわ。間違いなく編集のプロの仕事。

WEBだけじゃないんですね、WIREDって。まぁ比べられる雑誌じゃないかもしれんのけど、タイム誌なんかより示唆に富んでいて、現代性が深い…すごく高級な雑誌だということ、痛感させられましてね…自分で運営しているオウンドメディア(笑)なんか虫けらのように見えますねw。まず冒頭の概要からして、違うんですよ。文体が洗練されていて、ジャーナリストの書いた一流の文字が躍っている。この時点でゲヲログはもの書きとして負け当確ででしてね…w。率直に言ってぶったまげた!この一言に尽きる名紙。テクノロジーとかゲームとかは得意分野だろうけど、すごい出来。みんな買って読むべきTHE・ハックツールっす。単なる雑誌じゃないっす。

p12 拡張するゲームと世界

デザインがプロっす。素人が作ったバナーレベルじゃないです。フォトショとかイラレのプロってこういう仕事するんすね…っていう感想を抱いたっていうw。メディアの作り込み方が異常なほどレベル高い。まぁこの辺りはまだましな方でこれからさらにギアが上がっていく。ここまでは、哲学的なシミュラークルとか拡大するゲーム人口みたいなスタンスなだけですが、後半に行くに従い、編集力のレべチを感じさせられます。このように各章ごとにおおまかに辿っていきあたしなりに批判できる点は批判していく…という感じにしたいと思ってます。

p14 ゲームは四角いスクリーンを飛び出しいよいよ空間に溶けていく

ここは「Rez」「Tetris Effect」で有名な、ゲームクリエイター水口さんの担当。これからゲームがどうなっていくのかということを扉絵式で語ってくれてます。今後10年間でメタヴァース・ミラーワールド・クロスリアリティー・アート化・リモート開発の時代・ゲームエンジンの実体験化・コンテンツ化・社会化というような波がやってくるとのことを水口さんは述べてます。まず全面的に賛成できる常識的なことしか言っていません。ただ「2次元の時代が終わり始めている」ってのには全体的には賛同できないかな。温故知新ってのはいつでもあるもので、モニタリング主体のゲームってあと10年間で絶滅するとは思えんのよね。ただ、水口氏は単にモニタリングゲームが終わる、と断定して言っているわけでなく、XR的な観点で空間の拡張性が上がって2D☚|壁|☛3Dっていう越境が容易になる、自由になっていくっていう意味で言っているので、その部分は妥当だと思う。