【連載:クマでも読めるブックレビュー】「GAMING THE MULTIVERSE 拡張するゲームと世界 – WIRED VOL.46 」~やはり高級紙… | ページ 2 | ゲヲログ2.0

【連載:クマでも読めるブックレビュー】「GAMING THE MULTIVERSE 拡張するゲームと世界 – WIRED VOL.46 」~やはり高級紙…



p24 わたしたちがゲームをつくる理由

ここからは各個のゲームデヴェロッパに属するゲームクリエイターにインタビューして代表作とともに心境を語ってもらうっていう感じかな。UNSEENのかたとか、佳作「ElecHead」の作者のかた、あと「メグとばけもの」の開発者などにインタビューして短評をまとめている。個々の事情を手軽かつ独創的にインタビューすることで、雑誌媒体としての特徴をうまくつかんでいますね。特に「ElecHead」や「メグとばけもの」のような佳作傑作の類に目を付けているあたり、コアゲーマというよりかは『超上級者向け』と言った方が良いのではないだろうかと思わされたw。こういう企画って論文ではあんまりできないんですよね、客観性や再現性がないので。その面雑誌としての時事性とか話題性をかっさらえるっていう論文にはできない面を(゚д゚)ウマーくカバーリングしてますね!asobuのコミュニティーマネージャー・インディー開発環境整備の話題もさらにアリ。

p40 「プレイして稼ぐ」の経済圏

前項で時事性や話題性をかっさらったあと、すぐに客観性をデータとともに持ち出してくるあたり、雑誌としての一流性を感じさせますw。まず、経済圏、と題してゲーム人口の爆発やそのスタイル・トレンドの波を上手くとらえ、それをアメーバのような粘り強い実地的展開に結びつけています。数字という客観性に加えて、ゲームの持つ歴史性、さらにはMODなどの細かな図示性をおさえて、そこから経営的な考え方を上乗せし、NFTゲームのさわりだけふれてます。なんつか、執筆のフローとかデザインに抑揚があって、経験哲学者のような雰囲気がある項目です。ただ、批判できるとすれば、NFTの話題に本格的にはふれておらず、あくまでnext game sceneというような点だけの執筆に留まっている・深みがない、という限定的な批判はこの章に対してできそうではあるよね!