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VN「イハナシの魔女」【ネタバレなしレビュー】 | ゲヲログ2.0

VN「イハナシの魔女」【ネタバレなしレビュー】

ビジュアルノベル「イハナシの魔女」PV ボイス有り版

いや良く出来てるわ。満点。ネタバレなしでレビューするので若干短めだが短評、ちゅことで。

登場人物に多面的に物語を語らせる

まず、多面的なゲームの作り方がよくわかってる。例えば、多数でてくるキャラクターなりの等身大に立った、それぞれの一人称で物語が展開していくというアイデア、合間合間に挟まれるそのスパンはホンマ素晴らしい試みだ。多面的にノベルものを読させるっていう点では、秋山瑞人の傑作小説「イリヤの空、UFOの夏」を連想させる。あの小説でも多面的に物語を語ることで、人物各々の加速度に乗っかって、読者を飽きさせないようなプロットを持っていたよね。そうした秋山作品を連想させる優れた設計力が凝らされている、そう思いました。こうした工夫がアクセントになっていて、VNの読者を飽きさせない工夫に満ち溢れてるよね。もちろん地の文の部分、客観的な描き方の筆致もたしかなものがある。しっかりしたコントラストがあるよね。

優れた演出性~カリグラフィーおよび意外な展開

演出面も賞賛すべき。カリグラフィーとか文字効果の使い方がすごく良い。時折挟まれるカリグラフィー的な演出。優れている点のうちのひとつ。例えば、ギャグタッチな側面ではこうした文字装飾の工夫が折り込まれていて、これまた飽きさせないような要素になっていると思う。さらには、ギャグの描き方も素晴らしいものがある。例えば、登場人物にいきなりハイテンションな解説をさせたり、歌ものの要素をうまく織り込むことで、各登場人物が躍動する様がまざまざと見せつけられる。これも賞賛すべき点です。

安心させられるようなグラフィカルな側面

そして、それに相対するようにギャグな側面とシリアスな側面をうまくおさえていて、展開上も飽きさせない全体主義的設計になっている。では、キャラクターデザインや全体的なデザインはどうか?というとこちらも素晴らしい。まったく主線がぶれない絵柄で、見ていて安心感がある。よくあるじゃないっすかVNとかADVもので作画崩壊していて萎えるっていうとき。でも本作「イハナシの魔女」はそうした、グラフィック的にぶれるキャラってのがまったくいないどころか、かわいい、とまではいかなくても親近感の沸く、優れたデザインに惹かれる点があると思います。見てておかしさとか違和感を覚えさせない、いわば”安心感”があるよね。

短評のまとめ

すごくいいVNです。Steamerは飽和してる・飽き飽きしてるゲーマ層が多くて、そうした層にもオヌヌメできます。そもそもVNという古典的なゲームでここまでやれるということを証明したのはあまりにもでかいです。反面、音楽はあまりプッシュしていないような感覚を覚えた(まだ見てないだけかも)。もうちょいサントラで推したら間違いなく超傑作になったかなって感じ。まだ、折り返し地点でのレビューですが、だいぶ先は見えてきた。この時点で満点あげていいでしょう。あと、その気になったらネタバレなしでここに追記します!

<イヤッホーウ!アカリはみんなのスーパーアイドルだぜッ!

※画像:ゲーム「イハナシの魔女」(Steam)より引用.