フローを今一度まとめてみる。
升目上のランダムマップを移動☞エンカウント☞戦闘画面に入る☞再びマップ上移動(戦闘の合間合間にデッキ構築・チーム構築)☞ステージのボスを倒す☞次ステージ…という流れでファイナルアンサー。
マップの移動は自由度があって、さすがにエンカウントしてから巻き戻すことはできんけど、来た道を引き返すことができる。無理無理の進行じゃなくて、けっこう考えるゆとりのあるマップ進行方法になってる。だが、戦闘が肝すぎるほどに、本格派ローグライトであることが重要だ。
このゲーム、一列戦闘とはいえども、FF流のアクティブバトルシステムを持ち合わせていて、ABSのゲージコマンド式のところにカード仕切りで攻撃・防御の能力発揮ができるという異色ものになっている。デッキからカードがランダムに選択され、いくつかのスタックに入る。それらをタイミングよく切っていき、相手とABSのシステムに沿って戦いあうっていう『タイミングデッキ構築型ローグライトRPG』と言ってもいいタイトル。
デッキ構築・チーム構築がマップの合間合間のオブジェクトに入るとできて、デッキを捨てたり・得たり・パワーアップさせたり、仲間を募ったり、いろんなブツを買ったりできる。だから戦闘主体のゲームだけど、マネジメント面も忘れちゃならないっていう、デッキ構築ゲームの本筋を理解している設計になっている。スタッフは間違いなく有能。
ぶっちゃけ初見で見た目ソシャゲ風じゃないっすか。でも違うんです。ソシャゲとしてもデスクトップゲーとしてもかなり本格派なタイトルになってます。中華圏のメーカがここまで作り込めるってのはホンマすごいっす。というのも限られたクリックアンドプレイの選択リソースの中で、どうすれば自由にプレイ出来て、最適解定まりにくい可変性あるタイトルになるか?という問いに対する答えを目指せている。状態異常やサブ要素も多くあり、歯ごたえある攻略しがいあるタイトルですね。
選択肢は無数にあって、しかも最適なところが見つかりにくく、運要素もありながらそれらをうまくコントロールするダイスのバランスに優れているタイトルです。例えば、相手をナックルで引き寄せてから、攻撃・必殺技等のコンボを狙ったり、防御カードを切るときなどは、うまく相手の攻撃に合わせて切るとアクションコンボでボーナス値をもらうことができる。スパマリRPGに近いってのはこういう意味で、限られているボタンだけで、最大限の工夫を施し、一回のプレイに対して一回ぽっきりの経験が得られる(プレイする度に新鮮さがあるという意味)っていうRPGの本来あるべき姿をオリジナルに追及できている。
だから本作はソシャゲに見られるけど、たとえソシャゲであっても、このように他のゲーム環境に移りかえったうえで、立派な本格派ゲームになってます。これはかなり稀有なことで、ソシャゲってソシャゲ風の問題を抱えてて、移植時に酷評されるっていう運命にあるやん、大抵は。本作はそうじゃない。ソシャゲ風に見えてもソシャゲにとどまらず、可能性強いもの秘めたるごっついローグライトっす。
可愛らしいタイトルなのに、ゲームはかなりお堅いプレイ感覚です。軽いゲームに見えるけど、ゲーム内容は重い…グラフィックスデザインはEA抜けた段階でさらに向上するようです。ゲーム開始メニューからは図鑑で得られたアイテム・出会った敵モンスター・クリアスタッツなどを見れて、様々な発見があり、プレイヤーを飽きさせません。そのギャップ、軽いところと堅いところをキチキチ味わえるみょうちきりんなゲームです。こういうタイプのゲームって本当に珍しい…センスのあるグラのみならず感心させられるゲームデザインのバランスを保てていますね!
今のとこでは、ゲームの根幹に関わる不満点はない・皆無。こればっかしは、プレイしていくうちにわかるかもしれん点があるから、その際はっきりしたらばここに追記する。
(_´Д`)<ゲーム「勇者よ急げ!Brave’s Rage」はEA配信中のローグライト型デッキ構築ゲーム。いまだEA期間中ということで今後にも期待が持てる。現状、6割完成でまだまだアプデは入るようなので、セール時に買っておくべきタイトルだ。ローカライズは不満点がないわけではないが、大体よくわかる範囲。価格1010円(現在10%OFFの909円で配信中)。
※画像:ゲーム「勇者よ急げ!Brave’s Rage」より引用.