既にitch.ioでそのアルファ版が配布されている[関連リンク]、期待出来る伝統的ローグライクゲーム「Shadowed: The Demon Castle of Ooe」のSteamストアページがオープンした[関連リンク]。開発&配給はともにLab Rabbit Gamesが担当、HylicPrismによるインディーゲームデヴェロッパーだ[関連リンク]。ゲームは中世の日本の大江山を舞台にしていて、同じ伝統的ローグライクゲームとして有名な「Angband」「Nethack」の影響を強く受けている、という。
朝廷から大江山へ派遣されたあなたは、本来は過去既に打倒されたはずだった酒呑童子を倒し、その血でもってして自らの不名誉を清める必要がある…これがこのゲームのメインプロットだ。推測に過ぎないが、おそらく「俺の屍を越えてゆけ」にもある程度プロットに影響があるのだろう。お上の朝廷はあなたに一寸の期待もしていない。腕が建つ武士の出とは言えども、ホンマに酒呑を打倒できる、とは朝廷は考えていないらしい。さて、このゲームの特徴はいくつもあるので、それを列挙していこう(Steamストアページに書かれている特徴点は下記10にものぼり特異なゲーム性が強調されている)。
Long-term decision making:戦略性が求められる長いスパンの意思決定のこと。
Interesting levels:特徴的なレベルデザインのアルゴリズムを五つ積んでいるということ。
Builds and upgrades:5つのステータスと40のパークによるビルド&アップグレードのこと。
Symmetrical status effects:毒などの5つのエレメントステータスのこと(”弱点”のこと)。
Deadly enemies:トリッキーかつユニークな凶悪な敵のこと(いろんなパターンがある)。
Stealth matters:ステルス状態で敵を倒すとメリットがあるということ(アイテムが手に入る)。
No gotchas:よーするに敵レベルを管理する不用意な乱数は使っていないということ。
Unique systems:使用スロットに当てたアイテムにはバッグスロットと違い使用ペナルティーなし。
Simple control scheme:使用コマンドを主としたシンプルにまとまったコマンド系のこと。
Immersion:簡潔に言うと没入感を高めるためのビジュアルエフェクトに優れているということ。
かつてゲヲログも伝統的ローグライクゲームのヲタとして様々なゲームを取り上げてきたが、残念なことにそれらの多くは日本語対応しておらず(しているものもあるけど…[関連リンク])、英語がバリバリできるかたじゃないと内容を理解してプレイすることが難しいケースが多かった(例えば「Cogmind」など[関連リンク])。だが、大江山や酒呑童子など中世の日本をテーマにしているためか、公開後近いうちに日本語に対応するということが本タイトルのSteamストアページにしっかり書かれている。「モン娘」「風来のシレン」といった重要なタイトルを踏襲しそれらの次回作を待ち望んでいるローグライクヲタにとって本作は重要なタイトルになる…あたしはそう期待している。
一点だけ英語の示している真意がよくわからないのだが、”gotcha”とこのデヴェロッパーが伝えているのは、いわば”落とし穴”だとか”罠”だとか”予想だにしない不幸”のことなのだろうか?伝統的ローグライクジャンルにありがちな不運要素による死を最小限に抑え、その代わりにストラテジックな思考が求めらえるように既存作と違いを設けている…という主旨なのだろうと思われる。上述したゲームの特徴には、敵のレベリングに不用意に乱数を用いていない、ということがアピールされている(曰くところによるRNG:Random Number Generatorとは乱数調整要素のことみたい)。
ゲーム「Shadowed: The Demon Castle of Ooe」は近日発売予定(発売日未定)。
英語対応&EA環境で発売される予定だという。