【連載:ローグライト探訪記】ローグライトゲーム「Star Renegades」は他のゲームと比べて何が画期的なのか? | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】ローグライトゲーム「Star Renegades」は他のゲームと比べて何が画期的なのか?



記事の要約:ゲーム「Star Renegades」は、ローグライトゲームのジャンルの枠にはまるのみならずあらゆるゲームが目指すべきゲーム設計配慮に優れている。その優秀さは、リプレイ性・難易度設計・世界観・長期サポートの各点において最高峰の出来である。マジで神ゲー。

一言でいうならば、ローグライトのみならずゲームとしてかなり良く出来ているということでしょう。その点、詳細なシステムレビューは他のサイトでさんざん書かれまくっている通りです(GAME Watch)。なので、ポイントだけを絞って書きましょう。

ローグライトとして良く出来ている

ローグライトの性質ゆえ重要なのはやはりリプレイ性でしょう。ゲーム「Star Renegades」は、ローグライクに近いローグライトです。一周プレイするのにかなりの時間を要します。早送りで戦闘スピードを加速させることもできますが、それでもってしても一周プレイにおそらく3時間は軽く必要でしょう。例えば、帝国将校システムの面からみてもこれは明らか。このゲーム、ボス格の帝国将校を倒しても、それ以降の周回プレイが楽になるというわけではありません。次々と帝国からエリート将校が選りすぐられ、昇進していくので、周回要素が楽になるということはほとんどない。全滅すれば、一定の武器と基礎レベルの限られたキャラおよび基盤性質能力はアンロックできますが、かなり限定的です。ゆえに、自分のプレイの腕を上げていくしかありません。いわばこのローグライトゲームは、JRPG版風来のシレンなのです。

それ以前にゲームとして良く出来ている

ゲーム「Star Renegades」はそもそものゲームとしてかなり良く出来ています。というのも、プレイしていくに従い、開拓できるステージが広がっていき、プレイの幅自体が自然と広がるように設計されているのです。あたしは「HoI」や「Football Manager」もやってみようと思って随分と努力を凝らしましたが、追い付けたためしがありません。ゲーム、というものは入門の敷居を低くして、その後プレイ動向に慣れていけるタイトルであるべきです。ステージ攻略性や戦略性などの取れるべき道をちょっとづつしかし着実にサポートしていき、幅を広げることに意味があるはずなんです。ドラクエで有名な堀井さんがいうように、ゲームも人生もロールプレイなんです。だから「HoI」といったタイトル「CK」シリーズのように、『ほれ、やってみろ』と投げつけられるだけのゲームはライトゲーマやコアゲーマであっても少なくとも部分的にはかなり難しいわけです。自由さがある、フリーダムにプレイ出来るというフレコミがあっても、選択肢がはじめっから無数にあるゲームは決してユーザに優しいゲームだとはいえません。また、最適解が定まりがちなゲームもかなり難しいでしょう。「Star Renegades」はその点選択肢は徐々に広がり、ロールプレイを中核とするゲームコンテンツとしてかなり優れています。

難易度設定が絶妙な匙加減である

難易度の設計が絶妙、これはゲームの進展に伴い、攻略性の高みがガンガン上がっていくことを指しますが、決していきなりという高難易度であるわけでもありません。先に書いたよう、プレイしていくうちに工夫が必要なことが明らかになり、その工夫というレスポンスに従い、難易度対応能力が上がっていく…ということを最重要課題として解決しているわけです。このプロセスこそ、かなりゲームプレイでは重要です。いきなり難易度の高すぎるゲームもありますが、「Star Renegades」の場合その点もクリアしており、難易度の匙加減が絶妙です。いわば、配慮のバランスに優れすぎているんです。

世界観が秀逸である

SE・BGM・Graphicの三点がどれも素晴らしい。これは誰もが認める点でしょう。前述したように、ビジュアル面で優れていて、絵柄の動きに飽きることがない。たとえ、加速早送りプレイをしていても、そのたびにゲームのビジュアルギミックに気づく点があるゆえ、プレイする度、新たな発見があります。これは難易度やそれに伴うプレイヤーの工夫の仕方だけではこなせない、開発側が負うべきタスクでもある。それを忠実に守っている。

長期サポートを実現している

冒頭のツイート引用に示したように、サポートロードマップがかなり明確です。ゲーム本編が発売から2年は経っているのに、いまだにアプデが続いているという親切さ極まる配慮があります。ゲーマとしてはうれしいよね。DMMが目を付けたのは逆に裏目に出ましたが、ゲーム買い切り型の無責任なセールスも多い中、かなり親切さが際立つゲームになってます。


4gamer.netの開発者インタビューを見ればこのあたりは明らかになっていき、ふと腑に落ちる点が多くあります(4gamer.net)。☟このようにファンアートをいまだに描くファンゲーマがいるのも納得できます。ガチで神ゲーです。