多重育成型デッキビルドローグライト「Deepest Chamber: Resurrection」~かなりの良作 | ゲヲログ2.0

多重育成型デッキビルドローグライト「Deepest Chamber: Resurrection」~かなりの良作



10/25にリリースされた「Deepest Chamber: Resurrection」…かなりの良ゲーです。

このゲームは、育成型のカードデッキを仕切って、分岐ダンジョンを踏破するタイプのよくあるローグライトデッキ構築ゲーですね。育成型、というのは手持ちカードのアップグレードのことです。ダンジョンを踏破していくと、カードのレベルを上げていくことが出来る。そうすると基礎数値が上がり、与ダメージがあがったり、各種ステータス変化の性能が良くなったりする。まぁよくよくあるシステムですよね。でも、このデッキビルド系のローグライトゲーム、これだけじゃないです。

重要なのは意思決定の方法論・カードの切り方に工夫が必要になってくるってところですかね。デッキの並びの順があるんですけど、その並びの中でひとつカードを切ったとする。すると、その両隣にあるカードの性能が、当該戦闘内では上がっていくという、育成の中に育成があるパターンのデッキビルド型ローグライトになっている。つまり戦闘内で育成ができれば(ただしこのルートでの育成はその戦闘内でのアップグレードに限る)、ダンジョンを踏破していく中で恒常的な育成もできる、というのが最大のポイントだと思う。さらには、シーク・折り込みみたいなデッキの並びを変えるシステムの選択肢まである。当然、デッキの並びを緊張感をもって戦略的に考える必要性が出てくる…というわけです。

また、NPCやサブ要素も充実している。防具を売ってくれる初期画面でのNPCもいれば(おそらく騎士のNPCだと思うけど)商人NPCもおる。道中にも攻略のための重要な示唆を与えてくれたりするNPC(というか道中ではむしろイベント主体かな)もおる。チェストポイント(宝箱ポイント)もあれば、レストポイント(休憩ポイント)もある。攻略のための選択肢はより取り見取りで飽きさせない工夫に溢れている。分岐するステージを進行していき、収束するボスポイントにたどり着いてコイツをぶっ倒せば一区切りのステージはクリアということに相成るみたいです。その次のボスに取り掛かっていく…これが一連のローグライトの流れですね。道中では、適宜使えるアイテムの要素もあって、この使いどころを見極める必要性も出てくる。

さらには、アンロック要素もしっかりあってキャラクターを変えたりすることができるようになる。三人パーティで戦うんだけど、その編成を変更することが出来るわけだね。まだ、自分はキャラのアンロックまでは行ってないけど、多様な戦略の方法を担保するようなシステムみたいです。デッキビルド、という意でよくあるパターンのゲームだと思うんだよね。暗めのステージ構成や演出・特徴的なダンジョンクロウル風のモンスター・キャラクターデザインの相乗効果もあって、ひとつのゲームタイトルとして基礎的な部分にとても配慮してある。バランス感覚にとっても優れたローグライトです。

風の噂によれば邦語対応するって話ですがね。