これについてはスパメト研究所のタイムアタックページが参考になります…とその前にまずRTA(Real Time Attack)について。これは実機プレイRTAとほぼ同等のようなものでとにかく条件を設定したうえで実際にゲームプレイしてどれだけ速くそのゲームをクリアできるか?を研究し競うゲーム文化ということで理解していいと思います。
対してTAS(Tool Assisted Speedrun)というのはコンピューターにエミュ上でプレイさせてどれだけ速くクリアさせることができるか?ということで理解していいと思います。つまり理論上のクリアタイムをTASが担うということですね。ではRTAにもいろいろと条件があることを次に示そうと思います。例えば…
Any% run これはRTAするうえで何でもありで一番速いタイムを競うということです。
100% run これはRTAするうえで回収可能な要素をすべて回収してのクリアタイムを競うということです。
Low% run これは100% runと違い最低の回収要素でクリアするタイムを競うということです。
現時点でスパメト研究所のRTA/TASページではこの3種しか掲載がありませんが他にも亜種は結構あります。そいつらについてはWikipediaのタイムアタックのページが一番良い解説どころでしょう。状況は複雑ですがよーするに色々とゲームクリアにも多様な条件がままあるのでそのケースバイケースでRTAの種別が大まかに分類されているということですね。
True Ending run これは完璧なエンドまでのクリアタイムを競うものです。
Glitchless run グリッチを使わないRTA。
Manipless run 乱数調整は使って良いRTA。
このほかに複合ラン(Multiple Games)というものもあって例えばダクソシリーズをすべてRTAで通してプレイする…といった事例が考えられます。勘のいい人は気付いたでしょうけど複数人でランする(Multi Game Mixup Racing)というものもありです。これは最近になってさらに開発されてきたRTAシステム系と言っていいでしょう。
ゲームのクリアタイムを競う文化ということで総称していいと思います。これがスピードランです。基本的にこのスピードランというもので共通項となっていますがそのスピードクリアタイムを競う上では様々な条件が当然考えられるわけです。なのでその条件をいろいろと設定したうえで競ったり楽しんだりするということです。
変なクリアの仕方を競うというのが最後のMulti Game Mixup Racingに相当していると言っていいでしょう。よーするに日々条件が変わっていたりゲームの捉え方・プレイヤーの感性の在り方によって価値観が当然多様になるのでそれに相当し諸条件も開発されていってRATなりTASなりの文化的裾野の広がりがあるということですね。