山形、募金を語る。 | ゲヲログ2.0

山形、募金を語る。



翻訳家の山形さんが言っていることなんだけど、募金ってのはムズカシイよなぁと思う。よく日本ユニセフがああだこうだ言われることが多いので、再度ここでもあたしなりの意見を自戒も込めて言っておこうと思う。簡単に言えば、例えば、日本の円で募金してそれを海外に移転すりゃ、通貨の交換上かなりのお金になると思う。究極的に言うと、日本の100円で日本人は救えないだろうね。でも、日本の100円でバングラデシュの人々を救おうと考えたら話って違ってくると思うんですよ。お金の価値が違うし、物価も違うからね。今、国境なき医師団のページを見ると、このように書いてある。

3,000円で栄養治療食×90食分 栄養失調の子どもたちに栄養治療食(RUTF)を提供できます。

5,000円で安全な飲料水×210人分 避難民キャンプなどで適切な殺菌消毒を施した安全な飲料水を提供できます。

10,000円で基礎医療×400人分 難民・避難民に基礎医療を届けることができます。

はじめての方へ | 国境なき医師団より.

まぁ、ここまでは当然のことだろう。だが最も重要なのは次の文章だ。

※実際の価格は外国為替によって変動します。

はじめての方へ | 国境なき医師団より.

これって、別段きれいごとではないんですよね。例えば、軍事費の問題もそうで、ストックホルムにある国際平和研究所ってとこでは、各国の軍事費は購買力平価で出してる。物の価値や人の労働の価値が違うから、公平に見なけりゃならないんだよね。ドルベースで比較してみてもあんまり意味がない。例えば、自衛隊員のお給料一人分で中国人民解放軍の兵隊さんのお給料は一人分以上賄える。こんな低級な議論は当たり前のことであって、教養のうちのひとつだが、こんなことがわかっていない大人が日本では多いんじゃないかなとは思う(あたしもハイスクールのころこの論理が分かっていない”学卒の”教員を多く見てきた)。為替のレートで違ってくるわけだよ。だから、募金しろという意味合いもあっていい。話を戻そう。山形はこう言う。

ネットを見ていると、こういう仕組みがわからない人がかなりいるようだ。たとえば日本ユニセフ協会についてあれこれ難癖をつけている人のサイトでは、これについて寄付がピンハネされているとか高輪のユニセフハウスが気にくわないとか。日本ユニセフ協会は、ユニセフの窓口として募金を募って、そのうち1割強を活動費用として遣い、残りをユニセフにまわしている。その活動というのは、もっぱら広報だ。その1割強の広報活動があるからこそ、8割強のユニセフ本部への金も生まれている。世の中に一定額の募金があって、そこから上前をはねている、というのとは話がちがう。募金というのは勝手に集まるものじゃない。集める努力をしないと集まらないのだ。オフィスやビルだって、本部の所在地はある程度のステータスにはなるのだ。多額の募金をしようという人は、その相手が信用できるかどうかを見極めたいと思う。変な雑居ビルに間借りしている、いつ夜逃げするやもしれない組織だと募金も集めにくくなる場合も多いのだ。ついでながら、よい職場を提供しないとよい職員も集まらない。せっかく募金したのに経理のミスで行方不明になったらいやじゃないか。

Yamagata Dojo in CYZO 2006/09より.

ユニセフ法人本体に募金したから、すべてが被災者の元に行くわけじゃない。マージンみたいに取っていく高給取り(国際機構の官僚)も中には必然的にいる。国際機構の職員などは高学歴でそれなり見合った収入を得ているだろうから、ユニセフ本体や黒柳に募金すれば、すべてが還元され活用されるわけじゃない。そんなことはユニセフも知っている。だからこそ、ユニセフは日本ユニセフという団体に事業委託しているわけですな、と(大体あっていると思うがこれで違ったら山形先生すんません,,,)。

何を言わんか。もうぐうの音もでないほどの募金の真髄を突いた論ではないか。

募金を集めるためには募金を集める努力をしなければならない、とな。所在を明確にする不動産の価値・責任も持てない団体にどういう募金をすればいいのだろうか?募金して募金先に逃げられたらどうするのか?という常識的な意見なわけですよ、これは。あたしはあたしなりに考えて、セーブ・ザ・チルドレンにちょっとづつ積み立ててるんだけど…。というのも子供のころにしっかりとした環境でなければ、大人になってから不幸を再生産するからっていう理由なんですけどね。もちろんリアルではこのことを公言したりはしない。なんか、自分だけの幸せの取り分は囲い込んで、そこは絶対に手放そうとしない人が日本人には多いんじゃあないかなってのは事実ではないか?と思う。マザー・テレサは次のように、かつて言いました。ひろゆきが引じているように、ここまで厳しくは言わない。だけど大変参考になる意見ではあるよね。

さて、この言葉がホンマに正しいかどうかも吟味しなければね![1][2]


[1] 「自分の国で苦しんでいる人がいるのに他の国の人間を助けようとする… – Yahoo!知恵袋 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12180664972 (2023年6月26日アクセス)

[2] マザーテレサの「名言」と伝言ゲーム – TEST – atwiki(アットウィキ) https://w.atwiki.jp/eriax/pages/122.html (2023年6月26日アクセス)