「アリス」IP本格始動 | ゲヲログ2.0

「アリス」IP本格始動



アリスシリーズの最新作が『眠っている』…

ゲムスパが2021年8月のストーリーにまつわる記事に続いて、此度2023年2月、設定資料集に関するレポ記事を上げている。そう、アメリカンマギーによるアリスシリーズ最新作「Alice: Asylum」のことだ。2017年にIP再始動ときて、はや2023年…五年以上待っているファンも多いことだろう。2021年のゲムスパ同記事では、ハナシの筋がPatreonで公開されたと、確かにある。その二年後の現在、同じくPatreonで400ページにも及ぶ設定資料集が公開されたらしい。

もともとこのシリーズは、ルイス・キャロルによるアリス文芸作品にTPS形式のゲームをなぞらえたものが発端だ。原作と狂気の世界とをミクスチャした、芸術的な世界観が絶賛されたアリスシリーズ、実際のところゲーム自体の歴史も深い。アメリカンマギーが手がけた、このアリスシリーズの初作が2000年のことだから、足掛け20年以上というわけだ。

このアメリカンマギーのアリスシリーズ中で2000年の初作に次ぐ次作である「Alice: Madness Returns」が2011年リリースされているが、やはりグラフィックデザイン・ゲームデザインに至るまで”古株”の風味を払拭するには至らなかったというのがファンの間の通説だろう。今の時代、やはりシングルTPSを新味として出すのはかなり難しい。TPSゆえ、どーしてもレベルデザインやゲームシステムが普通になりやすいわけだ。避けて撃ってという流れを変えるに至った、画期的と断定できるサードパーソンゲーはここ数年でみても「Psychonauts 2」ぐらいしかないのもモノホンの事実や。

だからこそ、だが、マギーの新作にも新しい”コショウ”が必要になるだろう。アメリカンマギーはその旨をよく知っていて、それが単純なRPG「Akaneiro」の惨敗から彼が学んでいることに間違いはないはず。マギーの新作、アリスシリーズの新作「Alice: Asylum」が凝り固まったTPSの期待に対する答えとなるだろうか?

再びアリス、悪夢を見るか…アメリカンマギーのゲームデザイナーとしての本当の真価が問われる注目作はまだまだ未知数なところ、それが率直なトコだろう。