記事の要約：ゲーム「HELLDIVERS 2」は撃ちまくりのハクスラゲーである。特にハックアンドスラッシュの部分に特化した銃撃ゲームである。もちろん、そうでなければ同IPとは言えない。だが、だからこそ単調なTPSに成り下がってしまっている。
なんかね、『撃ちまくってるだけ』っていう印象はぬぐえない。もちろんそれがなければ、あるいはそうでなければこのIPじゃねえだろっていう意見があることは承知してる。でもやっぱ単調。単調すぎる。ハクスラの武装を射撃武器に変えただけ。あるいはそれ以下。ハクスラは交絡する要素があって、攻撃手段がH&Sだからいいんだろうけど、それをTPSに移植されても微妙なんだよな。ハクスラのH&Sの部分を劣化して3Dにシンプルに落とし込んだ…そんなゲームになっちゃってる。
やっぱゲームって新鮮さがあってこそ売りだと思うのよ。それがなかなかない。ここが辛いところ。例えば、BFみたいにフィールドを駆け巡るビークル類があってもいいと思うのよ。このFPSはお祭りなんだから。でもそれもあんまりはない。工夫もなければ捻りもない。だから、ここがちょっと、というか、かなり、残念ではある。3Dになってなんか変わったのか？というと初代と早々変わりはない。グラフィカルな訴求力が上がったことは認める。絶対に認める。でもそれ以上がない。
お祭りゲーならもっとお祭りゲーにしてほしかったなって思う。ただ、「スターシップトゥルーパーズ」likeなところを舞台にして、撃ちまくってるだけ。否、お祭りゲーにすらなってない。単なる射撃系のハクスラでそれもH&Sの攻撃部分に特化しているだけ。もっとムーブを増やすとか、高難易度ならばそれなりの設計配慮があっていいじゃない？それがあんまりないんだよね。だからつらい。やっててつらいんだよ。序盤からインパクトを与えるためにいくつかのツールを増やしたり、ガジェットを増やしたり、いろいろできたことはあるやん？レベリングのデザインをもっともっと強く持ち込むとか。
インフレーションのゲームでもないし、Co-opにすごく相性がいいゲーム、とも言えない。単にエイリアン相手に撃ってるだけ。まぁ、”非常に好評”は取れても、このままのIPだと”圧倒的に好評”は取れないだろうな、というのが率直な感想。といいつつもたしかに面白い。撃ちまくるという点ではね。ただメトヴァニのような着想があるわけでもないし、ソウルライクのような着想があるわけでもない。他方ゴアでもなければ、ルータ系でもない。ストーリ面でも民主主義とかオマージュがあるんだからそこをもっと推すとか。ふつーに面白いよ、だけど単調でつまらん。そんなゲームになってる。期待値がでかかっただけに残念です…
