絶対にライトユーザ向けではない高難易度ロックマソ風格闘式ゲーム「Gravity Circuit」 | ゲヲログ2.0

絶対にライトユーザ向けではない高難易度ロックマソ風格闘式ゲーム「Gravity Circuit」



「Gravity Circuit」はマジで神ゲーでした…正直なめてましたスイマセン(*´Д`)


最初に言っておくけどライトユーザ向けじゃないです

これね、まず言っておくけどこのゲーム、絶対にライトユーザ向けじゃないですね。ロックマソを格闘ゲーム(正確に言うと投げ技系のゲーム)の要素でアレンジした感じですが、挙動が複雑で超難しいです。特にボス戦がやばいです。強すぎます。たぶん乱数パターンでボスは挙動していますが、そうっとうムズイです。初めに選んだステージから間違いなく高難易度です。ヘタレなあたしは一体目のボスを倒すまでに2時間かかり申した…しつこいですが、とても難しいです。

メタスコア89では済まない完成度

一部のSteamerが指摘している批判的な意見のうちに、【難易度高くてリスポン地点が限定されているので酷評する】という意見があるみたいです。これ、言っていることはよくわかるんだよね。でもそれが「Gravity Circuit」の醍醐味だろ!ってプレイしていてようわかるのも事実です。難しくなかったら「Gravity Circuit」じゃないし、難しくなかったらここまでロックマソをリスペクトできたオリジナリティのある作品にはならなかったでしょう。確かにリスポン地点の問題は厳しいところがありますが、全体的にワンボスをクリアしてみた結果、それ(ステージデザイン)も含めて、「Gravity Circuit」なんです。そこを誤解しないでほしい。メタスコアは89、でもあたしは95あげていいと思う。

格闘の要素を深くもたらしたシステムデザイン

実際、飛び道具のようなものは「Gravity Circuit」には基本ないです。「Gravity Circuit」で重要なのは投げ系の格闘要素を中軸としたグラップリングの概念のある2DACTそのものです。この近接を主体としたアクションギミックが全体にアクセントとして効いていて、そこが絶妙な楽しみをもたらす要因になってます。ホンマに良く出来ている。近接主体のシステム、そこがマゾゲーである本質なんですが、そのマゾさに耐えられるかたにとっては間違いなく神タイトルです。

一定の攻撃パターンに沿って敵を打撃する楽しみ

中でも打撃感が抜群に良く、ハクスラっぽさのある単純なものでは済まない攻撃ギミックが組み込まれてます。どっちかといえばスラッシュのタイミングとカイ(主人公)の位置取りが重要ではありますが、いずれにせよロックマソリスペクトな2DACTゲームとして良いブレンド感が出ている。アンロックされる要素も、あれば無条件で勝てるっていうものでなくて、適切なタイミングで適切なものを繰り出す必要がある。ステージ上で活用できるチップの装備の形態もスパメトを彷彿とさせる興味深いものに仕上がっている。んだもんで、敵を倒していく楽しみが高いレベルで構成されてて、ハクスラ風ではない純粋な2DACTの、もひとつの到達点として完成している。

やり込めばやり込むほど出来の良さを感じる

本作は、やり込みによって楽しみを覚えられるゲームなだけでなく、やり込みによってさらなるやり込み要素も多く発見できるゲームになっています。例えば、捕縛されたキャラをステージで助けることで拠点の達成要素が増えていったり、前述したチップを集めたりと、シンプルさの中に奥深さがあります。実績100%達成もそれなり時間かかりそうです。ロックマソの現代的な解釈が出来ている中で、これほどの多要素を組み込んでいて、長い時間プレイできるノンローグライクの2DACTゲーというのは本当に珍しいと思う。しつこいですが完成度が極めて高い。

グラフィックスとBGMも完成度は高い

グラフィックスやBGMの面でも評価できます。ドットで描かれた、単純ながら、奥深さを感じるメカニカルなデザイン。敵味方問わず魅力的なデザインが実現している。またBGM(たしかコンポーザは海外インディー界隈で知られるドミニクさんだったと思いますが…)は白熱の戦闘曲はもちろん、ステージにおけるそいつらも感心させられる出来です。精緻さや中毒性を感じさせる音作りすね。とにかくビジュアル面でも出来が素晴らしい。


ダクソ好きだった方であれとは違った別ゲーを求めているとか、基本高難易度ゲーが好きな方にオヌヌメ。