カーマックのMeta退社劇は事前調整折込済・想定の範囲内の報だ | ゲヲログ2.0

カーマックのMeta退社劇は事前調整折込済・想定の範囲内の報だ



とうとうカーマックがMetaを退社したことを認めた。国内メディアでもdoopeなどが報じており、俺自身当初より懸念していた事案が現実になった、ということになる。もとより、当のカーマックは業務の効率化・最適化のレベルでは世界最高峰の技術者・経営者なことに間違いない。偉大な業績についてはゲヲログ1.0を参照してほしいが、彼は彼自身の限られた時間の中で最大限の業績を積みたいと思っている点では、イーロン・マスクと同じはずだ。

そもそも、俺も純も、Meta(旧FB)はおそらくTwitter社同様に効率の悪い組織だろうなと常々思っていた。メタバースとは言葉躍るものの、そのための専用機器のOculusはなかなか手に取りにくい高価なハード。先端技術に詳しさを持つコアユーザ以外は手に出さないであろう、難しい舵取りの迫られるハードなんだ。そもそも、Oculus原機はパルマー・ラッキーというある種の変人が起点になって作られたハードウェアである。彼の動向は最近驚くほど報じられていないものの、彼自身、ドナルド・トランプの大統領就任の際に多額の寄付をしていたのは事実らしい。旧FBとしてもこれらのセンシティブな現実に口を閉ざし続けてきた、と報じるsourceもあるぐらいだ。

こうした複雑な経緯,,,特に社内の問題と社外の問題をつぶさに見ていくと、カーマックはMetaで働くべきではなかったのは明らかなことだった。俺はゲヲログが1.0の時からそういう記事を上げてきた。Metaは言うほど最先端ではなく、アナログなところがあり、人力の会社なんだ。しかも、VR事業は世間で騒がれているほど画期的ではなく、高価なハードを販売せざるを得ない、利益に直結しにくい事業分野であることに間違いない。もともと、その原機の開発者はあまりいい評判を聞かない,,,三拍子そろってMetaはあまりいい会社ではない、というのが俺なりの感想ではある。

IT業界も再編が進んでいる中でのカーマックの退社の報。これから世界経済はリセッションに入るだろうから、海外各社ともに人員整理をしているわけだ。それに対して国内各社は、いつもの通り社内人的資産の整理の機敏には敏感になれていない。Meta・Twitterは効率化へ舵を切った。こうした微細なところをすべて見て総合的に勘定すると、今回の件、カーマックのMeta退社劇は事前調整折込済だった、とする意見が妥当なんじゃないかな。