ゲームを巡る幾何学的な開発アイデアについて | ページ 2 | ゲヲログ2.0

ゲームを巡る幾何学的な開発アイデアについて



”高さ”(Height)というディメンジョンの再発見

RTSの事例だと今度ギアボがpubになってリリースされる、伝統的なRTS-IPの最新作「Homeworld 3」というタイトルがある。実は我々は、ごく当たり前に自然と3Dの空間をほぼほぼ3Dモデリングで構成されているだけかのようにそれらを同様に扱ってしまっている。だが、3D空間上では、”そこで動くユニットが3Dモデリングで作られているかどうかとは別問題として”、横幅と縦幅以外にも高さ(Height)の概念があっていいのは、よくよく考えれば当たり前のことだろう。だが、ユニットが高さの連続的な数値をとって位相的に、ガチで3Dな各ディメンジョンに展開していくような空間を再現したRTSが今まであっただろうか?というと、微妙なところだろう。

つまり、”3D空間上で3Dモデリングを扱う”、ということは、”本来あるべきトポロジー的な展開”とは実は『別問題』であるはずなのだ。3Dモデリングされているユニットには、当然影が投影されるが、コンピューター演算処理上ではその高さの概念をしっかりリアルに連続的な値として汲み入れて、厳密に処理しているゲームはいままでほぼほぼなかった。たとえそれがあったとしても、まぁ空中浮遊という概念ぐらい。空中ユニットがある程度デジタル的に高さのディメンジョンを0-1の値を取って動くゲームはあっただろう。だが、その値が連続的な数値をとって動く、厳密な高さ(Height)を意識して構成されるユニットはRTSではあまり見たことがない(あたしの経験上では)。ゲーム「Homeworld 3」はこのような高さの連続的な値を処理できる、本当の意味での3DRTSゲームになる、というのだ。

例えば、相手の艦隊を上方や下方から攻めることもできるという。繰り返すように、厳密にこの高さのライン取りをうまいことリアリスティック処理し、取り込んでいるゲームはやはりあたしは見たことがない。だからこのタイトルはある種RTSの革新作になるポテンシャルがあると思う。そしてトポロジー的なゲーム構成は決してRTSの分野だけに留まるものではない。もちろん、アイデアは無数にあっていいのだ。