[寄稿記事]伝説の再創造。『HD-2D版 ドラクエI&II』、新キャラクターの存在が照らし出す、我々のまだ知らないロトの物語[寄稿者:クーラー氏] | ゲヲログ2.0

[寄稿記事]伝説の再創造。『HD-2D版 ドラクエI&II』、新キャラクターの存在が照らし出す、我々のまだ知らないロトの物語[寄稿者:クーラー氏]



本記事は、クーラー氏に、ココナラ上で依頼し執筆・寄稿された記事です。他のゲヲログ2.0の通常記事と違い、著作権は今後も同氏にありますので、コピーレフトの原則に従わないこと・自由に使っていいわけではないことをご了承の上、お楽しみください。


すべての伝説は、ここから始まった。ラダトームの王の前に現れた、一人の若き勇者。そして、その血を受け継ぐ三人の子孫たちの苦難の旅路。我々が幾度となく追体験してきた「ロトの伝説」が、HD-2Dという新たな装束をまとい、我々の前に再び姿を現す。だが、それは単なる懐古ではない。我々の知る伝説は、ほんの序章に過ぎなかったのかもしれない。

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に続き、その物語の行く末を描く『ドラゴンクエストI』と『II』が、一つのパッケージとなってリメイクされる。ドット絵の温かみと3Dの奥行きが融合したHD-2Dのグラフィックは、アレフガルドの風景やロンダルキアの雪原に、間違いなく新たな息吹を吹き込むだろう。しかし、今回のリメイクにおける最大の衝撃は、グラフィックの進化だけではない。我々の記憶を揺るがす、新たな“仲間”の存在だ。

公式から明かされた新キャラクター、それは「サマルトリアの妹姫」。この一報に、かつてハーゴンの討伐を目指したベテランの勇者ほど、大きな衝撃を受けたはずだ。気まぐれな兄を探し、ムーンブルクの王女を仲間に加え、あの絶望的に過酷なロンダルキアへの道を、たった三人で進んだはずの旅。そこに、四人目の仲間が加わるというのか。彼女の参戦は、『II』の物語に計り知れない深みと、新たな戦略性をもたらすに違いない。

彼女はどんな呪文やとくぎを操るのだろうか。兄であるサマルトリア王子との役割分担は?何より、彼女の視点が加わることで、ローレシアの王子やムーンブルクの王女の苦悩や決意は、どのように描かれ直されるのだろうか。パーティチャットがもし実装されるなら、その会話を想像するだけで胸が高鳴る。

一方で、『I』は竜王に挑む孤独な旅がその本質だったが、こちらも「とくぎ」や「作戦」といった新システムが導入され、一人旅の戦略性は大きく進化するようだ。

そして、我々の期待をさらに煽るのが、生みの親・堀井雄二氏による「3→1→2の順番でプレイしてもらうと、あっ!と驚く展開が待っています」という言葉だ。これは単なるリップサービスではないだろう。三部作を貫く新たな伏線、あるいは我々が知り得なかった物語の裏側が、このリメイク版には仕込まれているのではないか。そして、その“驚き”の鍵を握るのが、他ならぬ「サマルトリアの妹姫」なのかもしれない。

HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』は、過去の名作の焼き直しではない。これは、伝説の「再創造」だ。新キャラクターの参戦は、我々の知る歴史に新たな光を当て、物語の解釈そのものを変えてしまう可能性を秘めている。伝説の結末は、我々の記憶とは少し違うのかもしれない。その真実を確かめるため、我々は再び、あの始まりの地へと旅立つのだ。