【連載:ローグライト探訪記】「Cult of the Lamb」~『偽りの宗教』『愚鈍な信徒』および『支配的心理』の物語 | ページ 2 | ゲヲログ2.0

【連載:ローグライト探訪記】「Cult of the Lamb」~『偽りの宗教』『愚鈍な信徒』および『支配的心理』の物語



げーむしすてむ

端的に言うと、かなり複雑。というのも拠点建設・教団運営・信徒確保の諸要素実装のため、様々なジャンルのシステムを随所にポコポコあてはめてった感があるから。だが、無理にミクスチャしたのでなく、それらを必然的に構成したゲームに仕上がっている。

まず、メインフレーズとなるのがローグライトアクションシーン. これだけでも、かなり歯ごたえのある難易度.

冒頭ストーリー部から入り、次にローグライトアクションシーンが解説される形でゲームは幕を開ける。ACTシーンは、傑作「Binding of Isaac」にかなり類似したシステムが採用されていて、様々なバフ(部分的にナーフもあるもよう)アイテムを取り、ライフリソースの管理に敏感になりながら、近接武器とドッジ回避を主体に敵を倒していくというものになっている。いくつかのセル上に区切られたマップを踏破していき、そのステージのボスを倒すことでフレーズは進展していく。この時点で既に高難易度を感じる出来で、なかなか、回避および相手のスキを突いた攻撃の両面をカバーすること難しき。後に本格的にマネジメントする教団運営に役に立つ信徒確保もこの時点で行うこととなる。道中、正規派の横暴から救った生贄は、後に自身が運営する新興教団の信徒にすることができるようだ(まあ、いずれにしたって生贄なんだけど…)。

ローグライトアクションシーンと並立するもいっこのメインフレーズとなるのが、拠点建設・教団運営要素の部.
採掘・クラフティングなどの要素もここに含まれ、自由度高くやれることはかなり多い.

ステージ踏破をメインとするアクションシーンの合間合間に、拠点建設・教団運営のシステムが入り込んでいる。拠点建設において、まずデモ版で求められるのが、『給食』の準備である。信徒の腹がすいては宗教で説くもの(『説法』)の中身が感じられないというもの。グルとして信徒の腹のすき具合には敏感になろう。建設要素に調理場のオブジェクトも含まれているので、採取したベリーなどをここで調理、『闇鍋』を作る。そして、それらを信徒に配布し、十分な信教の理由付けを食事面で与えておいてから、『説法』をしてやるのだ。信徒を地道に増やしていき、多くが『幸せ』を感じられるように奉仕したげる。かなり実在の宗教に近いw教団運営が味わえるゲームタイトルになっている。

デモ版しかプレイしてないので、ちょっと話が前後しているし足りていない部分も多いだろうけど、大体こんなかんじのシステムが観察できた。他んもローグライトアクションシーンには様々な工夫が施されていて、例えば、破壊できる障害物・特殊能力の発揮システム・カード獲得によるさらなるバフ効果…といったように補完的な要素の枚挙の暇がない。

特にアクションシーンとシミュレーション系シーンとのシームレスな繋がり方には感心させられる。繰り返すが、無理につぎはぎしたものではない。そういった強引さを感じさせない作りになっている。

※画像:ゲーム「Cult of the Lamb」(Steam)より引用.